普段何気なく暮らしている生活空間にも、ITは言うまでもなく深く入り込んでいて、
それがもうすでに無意識下のレベルにまで達してきている気さえします。
渋谷のスクランブル交差点の前に立つと、別々のビルに設けられたパネルが同じアーティストの映像を流し、
それを歩行者たちはとくに違和感を持つこともなく認識し、受け入れています。
しかしそれは「デジタルサイネージ」と呼ばれるITビジネスで、その裏ではいろんな意図や戦略があるらしい。
Ustreamやsnsを当たり前のように毎日使っている人はたくさんいると思います。
常にユーザーの立場でいられるならば、「使っている」だけで構わないと思います。
だけど何らかのビジネスに携わっている人は、今後ITと無関係でいるのは難しい。
「使う」から「使いこなす」へ、さらに「創る」側に立たなくてはいけなくなります。
そんな中、いまITの最前線にいる中村さんや対談相手の面々のお話は示唆に富んでいます。
ミクシィはこれからどう変わって行くのか。ドコモはケータイの次に何を用意するか。
震災でわかったITの存在意義とは。次世代に必要とされるビジネスマンの資質とは。
元郵政省という「規制する側」にいた中村さんの話も現実に即していて興味深いです。
願わくば、対談のボリュームがもっとあってもよかったですかね。
ラジオの内容をまとめたからかもしれませんが、大半の対談が尻切れとんぼで。
あと、このボリュームで価格が1000円というのもちょっとしんどいです。
せっかくだし、電子書籍で500円くらいで売ったらいいのでは?とも思ったりしました。