現代の世相を反映した十分考えられるストーリーが 面白かったし、その発想もユニークだと感じました。 一気に読める面白い本だと思います。
しかし残念なことに文章が稚拙です。あちこちに? と感じる文章があって上手に描けば、もっと感動で きたり、心情を伝えることができるのにもったいな いなと感じました。
雑誌で興味を持ったので、購入。
教師を人質にとられた生徒達が力を合わせて教師解放の条件である、2000ピースのパズルを探しとそのパズルを完成させるゲーム。 各ステージごとに7人ほどの生徒の中の誰を操作するかを決定する。 それによってシナリオが分岐していくそうです。
パズルの捜索は縦のバーと横のバーを動かしてクロスさせ、色が変わって光ったところで○、一気に数ピースGET。 ま、そうだよね、1Pづつ見つけてたらきりないよね(汗)
ピースを集めたあとのパズルの組み立てですが、地味に面白いです。 ステージごとにパズルを組み立てるための時間があり、その中でちくちくと角度をかえたりしながらはめていきます。 が! 次のステージで続きをやるぞー!と思ったら…「自分がはめてないピースがはまってるー!」状態。 他の生徒がはめた設定かな?? まあ、このゲームで2000ピースのパズルをはめるなんてどんだけ大変か…それを考えると妥当なシステムなのか…。
元が小説だそうですが、読んでいなくても全然楽しめました。
マイナスな点としては、ステージが変われど、することは変わらず、ピース探しもパズルもただの作業になってしまうこと。 ピース探しは特にやらされてる感がどんどん出てきて嫌になってくる人もいるかも。
登場人物は魅力的ですが、登場人物同士のかかわりが微妙で、友情ゲージの存在も微妙。 フルボイスだったら嬉しかったですが、そこそこ喋ります。
なんというか、もう少し「パズル」というゲームの大元を魅力的にゲームに絡ませてほしかったです。 楽しめますが、現在の価格では微妙かも。 ベスト版レベルの価格なら適正?
年を経ないとわからない気づき、感じられない思いがあるのでしょ う。 この話は40代、50代の家庭を持ち、仕事との狭間で苦心しながら子 供を育ててきた世代の人たちにとっては共感できることが多いと思 うが、一方でそんな経験のない人たちにとってはよくわからないと いう気持ちを持つのかもしれない。
ただそんな世界を30歳になったばかりの作家が書いているというこ とが驚きだった。そんな心情を想像し、理解しているという点がた いしたものだと思った。
この作品の主人公ほどではないにしろ、自分自身も仕事に追われて 家庭を顧みていない時もあったし、子供の無邪気な笑顔、妻の困っ た顔を見ないふりをして自らを正当化したこともあったなと身につ まされた。 この話は、そんな状況からの悲しい脱却、人としてのあるべき気づ きの物語であり、個人的には心を揺さぶられたし、涙なくては読め なかった。
確かに仕事上の大きなミスであっても主人公のそれまでの生き方、 考え方であれば、むしろ上司を、会社を恨む、自棄になるという方 向に進むだろうし、自らを省みて生き方が簡単に変わるということ はないかもしれない。 その点は若い作家の心情の及ばざるところなのかもしれないし、納 得感はあまりなかったが、そういうことに気づいたとしたら自分の 観ていた世界ががらりと変わるというのは体験として感じるし、そ うだよなとうなづけるところが多数あった。
従来の読者層には決して評価は高くないと思われるが、作者の異な る世代へのアプローチだと思うし、個人的にはこのような作品をさ らに読んでみたいものだと思う。
プレゼントで購入しました。非常に程度も良く、予想以上に早く届いたので娘も驚いてました。 また、これで山田悠介の本が全て揃ったので大喜びでした。
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