とにかく最高でした。
柳くんが戻ってきて本当に嬉しかったし、頑張りに感動しました。
ﾚｷﾞｭﾗｰ陣の卒業ということで、今までの思い出がつまった一枚だと思います。

高校生の時に表紙の絵のきれいさに惹かれて買いました。
それ以来、最も好きな漫画になりました。
漫画は棚にどんどんたまっていくので定期的に売らなければならないのですが、これだけは売れません。
また、友達におススメの漫画を貸して、などと言われれば、掘り出し物的な感じもあいまって、絶対にこれを紹介します。
短編集なのですが、一つ一つのストーリー性には驚かされます。
あの繊細で不思議な空間は他には無いものです。
キャラクターの表情に乏しいと思われる方もいるようですが、私は逆にそこが人間くささや人の生活感をいい意味で排除していて、透明でミステリアスな世界を作り出していると思います。そこが藤原薫の（初期の）持ち味なのです。
（KCブックスからの上下巻はもう売られていませんが、私が持っているのはそちらです。個人的にはそちらの表紙のほうが好きです。）

近所ではなかなか手に入らないステラハーフムーン。 普段焼酎は主人だけですが、この焼酎だけは私も一緒に飲みます!
ロックで香りを楽しみながら、とてもお気に入りの一点です。

アイドル主演の企画ものサスペンスと思いきや、どっこい拾いもの！

「バトル・ロワイヤル」や「リアル鬼ごっこ」みたいな要素もあるにはあるのですが、
それよりもミヒャエル・ハネケの映画とか、ドイツ映画「es」みたいな、ちょっと突き放したシチュエーションスリラー（ホラー）の風味があって面白いです。

監督はベルリン映画祭で日本人で初めて最優秀新人作品賞をとっているとか。
ぜひ予算を増やした続編を見たいですね。おすすめです。

あ、「人狼」の要素は、わりとしっかりしてました。

珠玉の短編集。
藤原薫の作品では、似たテイストの『思考少年』の上下巻が好きです。
この作品はデビュー作なども入っていて、思考少年までの完成度ではないかと思ったので☆を一つ減らしましたが、四個半つけたいです。
デビュー作も、とてもデビュー作とは思えない世界観。どれも完成度の高い短編で、しかも作品初期のみずみずしさが感じられます。
単に明るい話なわけでもなく。単に陰惨な話なわけでもない。
寓話的でありながらも、街で、電車で、すれ違う誰か。隣人に起こりうるかもしれない。そのバランスが魅力的です。

画集『透明な色した少女のために』に収録されている、「朝食」という話が再録されていて、とても印象的です。
画集で二色刷りで読んだ時のインパクトと切なさがあまりに強かったので、白黒だと少しパワーダウンな感じは否めないですが……。
『透明な色した少女のために』は、今となっては新刊が入手不可なので、こうした形でも「朝食」が手元で読めるのは、ありがたいです。