ストレートなプレイあり,エフェクトやサン
プリングループを駆使したプレイあり,ありきたりではないピアノのソロパフォーマンスに挑んだ意欲作。The Peacockは残響系の各種エフェクトが重層的にがかかっていてトリッキーに聴こえるが味わい深い演奏。サン
プリングループのイントロにアバンギャルドな展開を予想させるものの,テーマからは一転正統派の演奏を聴かせるLast Tango in Paris,坂本龍一のCastaliaは,プレイヤーのこの曲への思い入れが,エフェクトの使い方を含めて強い説得力を伴う解釈に表れている。
タイトル曲のAbyssinianはソロピアノに最適化されたコンポジションで,後半に向かっていいノリで聴かせる。全般的に,
ジャズピアノの演奏としては,「ソロ」であることに真っ向勝負しすぎてビートのキープが精一杯で,左手のコンピングがコンボ演奏のコンテクストから脱しておらず雑な感じを受ける。純粋にピアノの名人芸を聴きたい向きはちょっと物足りなく聴こえるかもしれない。このアルバムではやはりスローチューンが落ち着いて聴ける。
ルーツレゲエにおける名曲中の名曲のアルバム
タイトル曲を含むアビシニアンズの傑作です。
音もちゃんといいし、内容は勿論素晴らしいです。
レゲエ好きは持っておかなくてはいけない一枚と言えるでしょう。