上野千鶴子の「発情装置」も良い本だと思ったが、これも負けていない。上野は東大の先生だし、フェミニストだからいちいち書くことに政治的な匂いが付きまとうけれど、藤本はもっと文学的というか、個人的な部分に立脚しており、かなり赤裸々に自分の感情をさらけ出している。女という自分を意識し、女にとっての「性」と「愛」のありかたを追求する彼女の語り口はイヤミがなくストレートに心に響く。私は男だから、さすがにレディースコミックを店頭で立ち読みするのは憚られたのだが、これを読んだあと早速妻をカモフラージュに従えて書店のレディースコミックコーナーへと足を運んだのでした。あそれとこれ、白藤花夜子さんとの共著だということだけれど、どこをどなたが書いたのかはどこにも明記していないし、著者としては藤本しかクレジットされていないので、藤本氏の著作として読んだ次第。
ご存知レスリーニールセンの代表シリーズ裸の銃を持つ男の3作目。さすがに3作目となるとギャグがややスベり気味で安っぽい雰囲気漂うが、ドレビン警部の志村けん並みのオチが見え見えなのに笑えてしまう素晴らしい魅力は健在だ。共演もパニック映画の常連のジョージケネディに殺人事件で一躍脚光を浴びた黒いそのまんま東ことOJシンプソンに90歳の大金持ち爺さんと結婚して離婚して死んだ元プレイメイトのアナニコールスミスと本業とは関係ないところで話題となってゴシップ的には豪華な共演者が見所。しかし今見るとこれに出ている人殆ど既に亡くなってますね・・・・。
見所は
アカデミー賞授賞式でドタバタ大騒動のラスト。何故かパロディ歌手の大御所アル・ヤンコビックも出てきて豪華(?)なゲストである。