アメリカのベテランメタルバンド、サヴァタージの1991年作
タイトル通り、アルバム全体がストーリーを持ったコンセプトアルバム。
正統派のメタルを基盤としながら、ややダークな叙情性と重厚な雰囲気で、
曲間にはSEやセリフなども取り入れたシアトリカルなドラマ性も光る傑作。
ジョン・オリヴァのパワフルなヴォーカルとクリス・オリヴァのソリッドなギターワークを中心に、
ときにピアノなどの旋律も取り入れた、もの悲しい哀愁も含んで構築されるサウンドは
ドラマィックなヘヴィメタルの可能性を提示して見せた。派手さよりもじっくりと聞き入るべき作品だ。