ボーイッシュなマキとヨーコは大親友。
二人は中学生になった。テニス部の勧誘に来たケータ先輩をマキは徐々に好きになっていく。
ヨーコは優秀な姉への劣等感もあって、かつて姉ののことを好きだったという先輩に事あるごとに反発してしまう。
そんな先輩を慕うマキ。親友の気持ちが自分から離れつつある・・・・それはヨーコの心に大きな動揺をもたらした。
自分と先輩とどっちが大切なの?聞きたいけど聞けない。
応援してあげたいけど、したくない。
親友への想いがまだ「恋だと」は気づけないヨーコの葛藤とマキの恋の行く先は。
素朴な
タッチの絵が可愛らしく、全体で22話も収録。
2006年掲載当時からようやくの単行本化です。最終話は中学3年生に進級した二人を描き下ろし。
ヨーコの気持ちがようやくマキに伝わって大願成就。
中学1年当時は子供っぽかった二人が「女性」になった姿は感慨深くもあります。
『チョコレート』は、14話仕立てです。
小さな世界での初恋の物語で、登場する本人たちにも、読む側にも納得のできる無理のない展開です。
時代が許さないために、昭和のある時期までは、一流の小説家でも、これほどのストーリーが表現できませんでした。
青春小説だって、淡さが足りなかったわけです。
ジュブ
ナイルは、それを生みだし、取り囲む世界が、年齢的に上の世代から許されている範囲内で成立します。
すなわち、社会的表現です。