死神姫の再婚 -始まりの乙女と終わりの教師- (ビーズログ文庫)
ネタバレ注意。
国王死亡。「王子」戴冠。侵略。混沌。「夫婦」。
かな。
なんだか、何かのつなぎに書かれた感じがします。
この巻は読まなくても何とかなるんじゃ?
(こういうと、筆者の方は必死にこの巻と複線を造るでしょうが・・・。)
無理矢理+ご都合主義がいっぱい。
私が「王子」(「王」)だったら、ほっとかないでつぶすけど?、という紛争に手出しなし?
男が戦乱の中で興奮しているから、それにつられて妻と初夜を迎えました、というだけ?
今までの中で、一番つまらない巻です。
つめたく、あまい。
半分未だ同人誌界に足を突っ込んでいるような作風で
正直マンガとしての完成度は疑問。
かつ題材も常識的な人が、ヒジョーシキな人のことを
外から羨望と、少しの侮蔑でもって眺めている風で
ストレンジな痛みは切実には感じ取れない。
しかしながら、時折言葉と絵の隙間に垣間見える、
冷たい詩情のようなものの存在が、
この作者を単なる紛いものではないと感じさせてくれる。