果因果因果因
根本の書くノンフィクションが好きなだけに
わざわざ創作の小説を読む気にはならず不買を決意していたのだが
ふとした機会に手に取ってみたらこれが大当たり!
個人的には今年読んだ本の中で一番の傑作となった
下品で無意味でしょうもない話が多いのだが根本だけに笑いどころは満載
特に「偽カネヤン」の活躍は何度読んでも吹き出す
因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)
数年前に単行本購入して何度も繰り返し黒ずむまで読んでいました。それが数年を経て文庫化(しかも図版敢えて取っ払い文字のみ!)とは!あらためて新鮮なキモチで一気に読破しました。『特殊文学』の金字塔です。
昨年前半は根本敬さんの新刊ラッシュでしたが、今年も春先から『さむくないかい』DVD発売と、また期待しています。特にハッテンバプロダクションとして蛭子さんとユニット結成したとか・・・。今度は『本家EVISウォッチャー』として幻のエビス伝説書いてください!
李博士(イ・パクサ)のポンチャック大百科
ポンチャックとは韓国の音楽で、キーボード一つで作り上げたような若干
チープめな感じのダンスミュージック。ダンスミュージックとはいえ、
若者ではなく、年輩の方に支持されている実に不思議な韓国カルチャーなのです。
そんなポンチャック調の調べに日本の歌謡曲をアレンジしてのせてしまったのが
このポンチャック大百科。
韓国民謡なども織り交ぜていますがほとんどが日本の歌で、大体、さびの部分を
つないでいるのですが、わかる曲はわかりますが分からない曲はわかりません。
すっとんきょうな李博士の声、単調なリズムとシンプルなキーボードの調べは
聞いているうちに不思議なポンチャックワールドへといざなわれ、だんだんと
やみつきになります。
人生解毒波止場 (幻冬舎文庫)
根本敬の読み物系第二弾。
根本敬がパンドラの箱を開けてしまって久しいが、次から次へと世間が言うところの醜悪な化け物達との対峙を余儀なくされる。僕らはいつになったら希望と出会えるのだろうか。今はまだ根本を信じてついて行くしかない。醜悪な化け物達が希望であるとうすうす感づきながら・・・
アート・アイドル声ちゃんの挑戦! 変躰ランド [DVD]
冒頭、声が自らを剃毛するシーンが収録されているが、その剃毛済みの全裸の彼女に、笠間しろう、町野変丸、根本敬、会田誠の四名がボディペインティングを施す。その過程がこの作品の主な部分である。企画に声自身も名を連ねているが、ペインティングされる側が受け身でなく、積極性を持っていると言う点では珍しい作品と言えるかもしれない。声本人の魅力が伝わってくる作品でもあり、インタビューシーンなどからは、彼女がしっかりとした考えを持っていることが窺われる。
モザイクやボカシは使われていないので、肝心な部分が映らないよう、カメラアングルや編集にかなり気を遣っているように見えたのだが、それがだんだんといい加減になってくる。力武靖ファンが喜べる作品とも言えるだろう。