女番長ブルース 牝蜂の逆襲 [DVD]
スケバングループの構成員は7人くらいだが、やはり女番長役は池玲子以外あり得ないと言うことがあらためて納得できる。この作品の公開時、彼女は18才くらい(喫煙シーンもあるが当時は問題にならなかったのか?)だったわけだが、その存在感は圧倒的である。賀川雪絵との決闘シーンでは池玲子のみがトップレスになるが、こういう使われ方が可能でかつ主役を張れる女優と言うのは今の時代いないのではないか?
彼女の、やられている時の演技も魅力であるが、この作品でのリンチを受けるシーンでは顔が全く映っていない。その点は残念である。
彼女に限らずポルノ女優には水着写真が意外に無い。本作の池玲子のビキニ姿は貴重かも。
鉄人28号 白昼の残月 DVD
楽しみにしていました。TV版は、放映されているさなか横山光輝さんがお亡くなりなったりと印象的でした。今川泰宏さんの横山光輝愛が炸裂しまくった前作「ジャイアントロボ」をさらにパワーアップしたこの作品。平成の世にあえて戦後という時代を背景にしたドラマは、半世紀前を戦後と呼べる私たち日本人に、本当に戦後とは何かを訴えかけてくれます。執拗なまでの親子の相克葛藤は、昭和という時代の親をもつ平成の世の子に、昭和の重みを問いかけてくれます。
本当は星は五つです。一つ削ったのは、子供のころに見た勧善懲悪の鉄人も見てみたかったのです。公園で鉄人役、正太郎役で遊んだ世代としては、そうした鉄人も好きでしたし、正太郎も憧れました。あのリモコンも、当時出したらヒット間違いなしのギミックです。
思い違いの科学史 (朝日文庫)
科学が語られるとき、それが誤りと知的淘汰の積み重ねである、という事実はあまり語られない。そこにある誤った(言葉が悪ければ”偏った”)科学観に抗してか否かは判らないが、科学における誤信と淘汰の事例を数点集めた良書である。
扱う話も面白いものばかりで、たとえば、日本で電燈が街中に配備されつつある時代、電気泥棒の裁判があったという。面白いのは、その争点が「電気は物である、いや違う」という論争が生じた点。これが最初に出てくるが、実に面白かった。
生物の自然発生説、熱素(カロリック)、火星人タコ説、電池=永久機関説、骨相学、重いものは早く落ちる説、などなど有名なものからマイナーなものまで多種多様である。
そんなわけで楽しく読んだが、要点は抑えているものの、いかんせん一章が10〜20Pくらいなので、そこまで深くは論じていないのが勿体無い。でも良書。
GOLDEN☆BEST OUR SONG~彼の歌は君の歌~
この頃のJ‐POPは私達学生の夢でした。ふんわりロングなカーリヘアーの王子様がピアノをひいて歌う姿が美しいだけではなく初期の作品が詰まったこのアルバムはデビューしたばかりの原田真二さんの夢もたくさん入っていて挫折を知らない少年が音楽を純粋に作るような芸術的で透明なサウンドです。多分これ以上に透明なサウンドはなく初期のアルバムや様々なシングルを集めたアルバムもなく、ほんの1〜2年の間にこれほどの音楽性を持つ日本のアーティスもいないでしょう。甘くとろけるような英語なまりの歌は当時はまずは英語で作り日本の芸能界向けに日本詞に周りにききながら訳していたとか!だから初期の作品は英語詞の方がよく日本詞は訳しているような不自然さがありますが、クライシス前の貴重な一枚で、原田真二さんの原点でしかもこのラインナップ!廃盤ばかりなのにこんな価格でいいのかと思います。これはファーストアルバムとセカンドアルバムにアワーソング前後までの様々なシングルのB面やアルバムオンリーの収録曲が盛りだくさんで、今はもう手に入れられないだけに貴重ですし、これからクライシスになりカインドネスになりアーバンゲームからアーバンエンジェルスになり僕らのハーモニーや校歌になる原田真二さんの歴史の第1歩ですね。自分の青春と重ねて懐かしく聴いています。きっと今人の心にも響くはずです。
FUZZ: THE SOUND THAT REVOLUTIONIZED THE WORLD(ファズ:世界を変えた音)(初回限定1000部) [DVD+BOOK]
タイトルのFUZZに限らず、コンプやワウ・ディレイなどの開発者達のインタビューと、ダイナソーJrやジョンスペンサーなど、GEEkなアーティストのインタビューで構成。
楽器好きにはたまらない内容。
しかし、感動等はないので「マニアックなドキュメンタリー」として消化してください。
メーカーの立場から「ネット上の掲示板論争」や「イーベイでのプレミア取引」への言及など、ロックミュージックだけには括れない話題が注目です。
そしてエレハモの比率が高いのでファンは必見。