レ・ミゼラブル 少女コゼット 7 [DVD]
BSフジ・ANIMAX放送のTVアニメーション
『レ・ミゼラブル 少女コゼット』第21〜24話を収録したDVD6巻です。
復活した「世界名作劇場」第24作にあたるのが本作。
人間の心の闇と信念の姿を強烈に描き、その本質を問う人間ドラマです。
第21話「マリウス・ポンメルシー」★★★★★
5年の歳月が流れ、もう一人の主人公マリウスが登場。
子を、孫を想う親の愛情の在り方、正しさを問いかけるテーマ性が
静かな波乱の第2章の始まりを予感させる真っ直ぐな仕上がりになっています。
まさかあいつがこんな形で絡んでくるとは・・・それとコゼット変わりすぎ。
第22話「それぞれの旅立ち」★★★★☆
様々な形で別れ、決別を体験し、それぞれ次の人生へ進みゆく者達の描写が冴えます。
世間の荒波に飲まれていく者、世間知らずの者、世間を知ろうとする者
3者3様の有様の中、徐々に歯車が噛み合ってきそうな展開に期待が掛かります。
第23話「パリの空の下で」★★★☆☆
運命のいたずらか否か、あの屋敷のひとつ屋根の下に集う者達の姿に要注目です。
そして久しぶりに登場するテナルディエ一家。エポニーヌを中心に体は成長しても、
心はさらに荒んでいる一家の堕ちた姿を入念に描いています。やや人間味が出てきた
彼女がなんだか不憫で仕方ありません。非常に先が気になる展開です。
第24話「リュクサンベールの出会い」★★★★☆
まさに恋する乙女となったコゼットの恥じらいと、一目惚れしたマリウスの
踏み出せない意気地の無さが見物です。若いっていいもんですね。
また、貧富の差を中心にパリの社会体制の歪みも大きく取り上げられており、
それに対して全く異なるコゼットとテナルディエの考え方にも要注目です。
TVサイズ 日本アニメ名作劇場 主題歌完全収録版
世界名作劇場「フランダースの犬」から最新作「ポルフィの長い旅」までのTVサイズ音源を
収録したCDです。
2001年に発売されたTVサイズCDでは「家なき子レミ」まで収録までの収録でした。
2001年版では何曲が大きく間違ったテイクが収録されていました。
フランダースの犬「よあけのみち」※初回放送で1回だけ使用された貴重なテイク
(サントラ解説では未使用テイクになっていますが実際には使用されていました)
アルプス物語わたしのアンネット「アンネットの青い空」「エーデルワイスの白い花」
※ハンドベル未使用版
「母をたずねて三千里」「あらいぐまラスカル」「ペリーヌ物語」がレコードサイズ
(ステレオ)を編集してTVサイズにしたようにしか聴こえないのも残念です。
「ペリーヌ物語」など音楽集CDでTVサイズのステレオ音源を発見したと記載され
ていますが、それならこのCD収録音源を含めて過去のCD音源は?
「フランダースの犬」「アンネット」に関しては2001年版CDの内容を入れ替
えてくれました。(ファンは両方買うべし)
ちなみに今回のCDでは表記はありませんが、佐藤好春氏(ポリアンナ、ナンと
ジョー先生、ロミオなどのデザイナー)の描き下ろし原画を使用しています。
またレコードサイズとは違った味のあるTVサイズで聴いてみると本当に素晴らしいです。
欲を言えば、冠音楽(名作劇場タイトル部分の音楽)なども収録して欲しかったです。
著作権が別途に掛かり更にチャプターを分割しなくてはいけないので面倒くさかったの
かもしれません。
他には愛の若草物語「いつかきっと」のベス、エイミー版やトラップ一家物語「ほほえみ
の魔法」(DVDなど2次使用時に使う音源)なども収録してくれると更に完全版になった
のではないでしょうか?
レ・ミゼラブル 少女コゼット (6 ) [DVD]
BSフジ・ANIMAX放送のTVアニメーション
『レ・ミゼラブル 少女コゼット』第49〜最終話を収録したDVD13巻です
復活した「世界名作劇場」第24作にあたるのが本作
人間の心の闇と信念の姿を強烈に描き、その本質を問う人間ドラマです
(総合8.75/10点)
第49話「私のお母さん」★★★★★10/10点
物語は本作の原点・モンフェルメイユ村へ。二人の絆が子ども達の道となり、
母は娘を想い、娘は母を慕う今も残る素晴らしき親子愛を悲しく優しく
包んだ感動物語です。抜群の場面で流れ、最後へ繋がるED曲の挿入に震えました
第50話「永遠のリング」★★★★☆7/10点
コゼットとマリウスは今、幸せの絶頂に。テナルディエ一家含め、
未来への希望に包まれた人々の門出がとても晴れやか。それゆえに
犯罪者としての自分を偽る弱さを二人対極的に魅せている描写が光ります
第51話「明かされた真実」★★★★☆8/10点
悪はここに滅する。ジャンの過去を巡り、推察と疑念と真実の行方を絡ませ
テナルディエの外道を持って、人を信じきる正義の強さを真っ直ぐ叩きつける実直さが
響きます。切って捨てず、更生の意思を貫く新生・ジャベールの姿が最高でした
最終話「銀の燭台(しょくだい)」★★★★★10/10点
最期に全てを明かすジャン。罪深き者でも人が人であるかぎり、誰にも平等に接し、
自分を律する心を持てる可能性とその素晴らしさを説く姿に打ち震えます
親から子へ、そして孫へと伝わる愛の灯火を菜の花畑で締めるラストも美しい
(総評)
まさに世界名作劇場たるドラマに圧倒されました。人の心を忘れたこの荒んだ世にこそ、
光輝いて欲しい純粋さに感動。ただ強いて言えば、中盤〜後半のコゼットがほとんど
外野でジャンとマリウスが主役だったのが残念。裕福な環境に守られている点も
やや説得力不足感が否めませんでした
オリジナル音源による世界名作劇場主題歌大全集-オープニング主題歌DVD付き-(DVD付)
OP.ED.集のDVDは別に商品があるので、あくまで特典と思うべきなのでしょうが、
わかっているのに見ているうちに、ふと「エンディングが無い・・・」と思ってしまいます。
全集を購入しておいてなんですが、全曲は知らないので、1枚目がヘビーローテーションしています。
名塚佳織キャラクターソングベストコレクション
ファンならば既に持っていると思うので。
名塚さんは、はっきりいって歌は上手ではありませんが、演じた役柄どおり可愛く、それぞれの曲に感情移入できます。個人的には「トゥルー・ティアーズ」のキャラソンがお勧めです。