キング・イン・ザ・ミラー
文字が大きくてものすごく読みやすい!
難しい言葉も一切なし。あっという間に読めてしまいます。
その中でMJの、いや成功者が必ず通る絶頂と墜落を、まるで自分の人生に起こっているかのように体感できます。
伝記でありながら小説。
そのスタイルが最大限に生かされた作品です。
MJについてインターネットで検索すれば、本書で述べられているより詳しいことが簡単にわかるかもしれません。
しかし、単に事実を知るだけでなく、キング・オブ・ポップがなにを考えどう生きたのか?
それを体験できるのは、本書だけでしょう。
言うまでもなく、マイケル・ジャクソンの入門としても最適な一冊です。
ジョーカー清 (講談社文庫)
清涼院流水のデビュー作「コズミック」の数ヶ月前の事件を描く本作品。
陸の孤島、幻影城で起こる連続密室殺人。
関西本格の会のメンバーが次々と殺されていく中、謎に挑む濁暑院溜水とJDCのメンバーたち。そして手がかりとなる「華没」とは?
作者の指示通り「流」「清」「涼」「水」と読み進みすべてを悟った瞬間、あなたはこの世界「流水大説」の虜になっているでしょう。
どこまでも読者を裏切り続ける清涼院流水。これからも彼から目が離せません。
hon-nin vol.03
とわずがたりがこんなにも濃かった麻生久美子さん、そのhon-ninが引き出されているのは、吉田豪さんの手腕によるものでしょう。
新たに連載のはじまった「青春小説」銀杏の峯田さん(なぜか青春時代を回顧する男子小説は、クドカン氏然り、峯田氏然り、東北のご出身)、探偵と作家の両立なんてかっこよすぎる、でも本当なのかしら、とステキに想像してしまう古田日出男さんのハンサムな世界、「サブカルチャーの波が来たとき、たまたまのることができた」などと謙遜してみせながらも、実は非常にクールにお笑いも映画も俳優との距離も語ってみせる、たけしさんの「今」と、懐かしい賑やかさを思い出させる「オールナイトニッポン傑作選」。
本当はよみよま(モヨ子さん)、なめ子さん、ホンタニちゃん(連載一回延びました)、「自己誇示欲」という新たな境地で自己解体してみせるうさぎさんなど、女性陣に圧倒される毎号なのですが、今回ばかりは男性陣のhon-ninっぷりにやられました。
成功学キャラ教授 4000万円トクする話 (講談社BOX)
清涼院さんの本は初めて読ませて頂きました。
本屋さんで見かけたんですが変わった本の装丁で、
「何だこりゃ・・・本だよね・・・?」という感じだったんですが
感覚的に気になってしまい、すぐにレジに走りました。
たまには直感を信じてみるのもいいかなと。
全10講からなる1時間ずつのキャラ教授による講義があります。
第1項を読み始めたら、いつの間にか最後のページまで辿りついてました。
とても分かりやすい内容で、話しの展開が絶妙な感じでした。
仮にこの本が映画になったらどうなるのかな・・・
なんて勝手に想像しちゃいました。(^^;
現金をATMに・・・緊迫感がありましたね。
読み終わると清涼院さんのファンになってました。
今後も楽しみにしています。
カーニバル 五輪の書 (講談社文庫)
5巻までの長い道のりでしたが、
終わるとなんかもったいなくって
この前まで読まないままになっていました。
ノベルズ版との差はそう大きくないですが
「流水大説」たる巻末付録は一読の価値ありです。
いまだに十九が死んだことに違和感を覚えてしまっているので
(↑そういう人って多いですよね?)
そのままの設定になっているのは残念。
本文じゃなくっても、巻末ででもちょっと触れて欲しかったです。
コミックスでは活躍中なのに~!