魂の歌-新垣勉ベスト・コレクション
声楽が好きで、プロのテノール歌手を数多く聴いてきました。新垣勉さんの声の魅力は、日本人離れしたのどの開いた深い声質のテノールだということです。ラテン系のお父さんの血はその風貌からも伺えますが、スケールの大きいヴェルカントの魅力にはまりました。明るい声ですし、気持ちの良い声です。
そしてもっと大事な特徴は、「歌心がある」ということです。当たり前のことですが、ハートがない歌い手のCDが散見される中で、ここで本物の歌を是非味わって欲しいと思います。
彼のベスト・アルバムですが、1曲目の「さとうきび畑」とラストの「千の風になって(ライヴ・ヴァージョン)」は新録音ですから、過去のアルバムを所有している人にもオススメしますし、初めてその歌声を聴く方には重宝なCDですので、是非聴いて欲しいですね。
故郷沖縄を歌った一連の作品もそうですし、「千の風になって」もそうですが、悲しい現実を受け入れながら、それでも前に進む力を得られるような歌唱です。天涯孤独という人生を乗り越えながら、歌手のステージにたった彼の生き様がその熱いハートに込められています。それがリスナーの心の奥深いところに届くから皆に愛されているのです。楽譜の読譜に対してハンディを持っているわけですが、これからも新しいレパートリーを増やして欲しいと願っています。
レビューというものは文字でしか表わせませんが、歌に込められた気持ちを文章に載せるのは難しい作業です。自分自身の文章の拙さは別にして、彼の歌を聴いてもらうことでしか、この素晴らしさは伝わらないと思います。歌から得られる感動はリスナーの特権だと思いますので、是非。
さとうきび畑の唄
宿題の読書感想文で書こうと思い、購入しました。
ドラマで見たとき、すごく感動して印象に残ってたので、購入できてよかったです★
これは絶対オススメです!!! 戦争の中でも、笑顔を忘れない、いいお父さんは、とてもすごいです!!!!
皆さんも読んでみてくださいw
次はDVDも欲しいです★
さとうきび畑―ざわわ、通りぬける風
全体のおよそ3分の2は、「さとうきび畑」の詩や、作者である寺島氏によるこの歌にまつわるエッセイと、美しい沖縄の風景の数々を大塚氏がカラーでとらえた写真とが交互に載っているページで構成されており、加えて「さとうきび畑」という歌の歩みの紹介、そして森山良子、上條恒彦、新垣勉(テノール歌手。沖縄出身)といった、この歌に生命を吹き込み、感動を与えている人々が想いを綴った寄稿などで構成された、シンプルだが、見ていくうちに、さまざまな思いが心の中をめぐる一冊。
歴史を振り返るまでもなく、いまなお外部からの力に翻弄され続けている沖縄。にもかかわらず、沖縄の持つ、このゆるぎない《力》、まるで人間の尊厳のように、きっと他の何であろうと奪うことのできない、静かで強い、根源的な《力》は、何なのだろう。そしてその《力》の象徴のように、この「さとうきび畑」という歌は強い生命力を持ち、誕生から30年を超えて平和への祈りを伝え、さらに拡がり続けている。
その事実に、ただ胸を打たれる。
美ら歌よ~沖縄ベスト・ソング・コレクション~
このアルバムは沖縄に親戚を持つ友達が「聞いてみて」と、貸してくれたので聞いてみたのですが、いいですね!!
普段あまり音楽は聴くほうではないので「涙そうそう」「ハイサイおじさん」くらいしか聞いたことのある曲(耳にしたことある、程度ですが)はありませんでした。一番のお気に入りの曲はBEGINの「島人ぬ宝」ですが、この曲を含め沖縄の人の明るく楽しい人柄やそれだけではない戦争の痛みなども伝わってきました。
この春に友達と沖縄を旅行したのですが、ひめゆりの塔では戦争の悲惨さを。平和記念公園はとてもきれいなんだけどその反面とても悲しい気持ちになりました。前日はダイビングで思いっきり楽しみましたが海のきれいなこと!!こういう自然の中で生活しているからこそ戦争の苦しみを忘れず、そしてこんなにすばらしい音楽ができるのではないかと思いました。
きっと沖縄を旅行していなければこんなに感情移入できなかったかもしれないですね。また沖縄へ行きたくなりました。
さとうきび畑
この歌を初めて聴いたのは、一昨年の暮れだったと思います。
何気なく、年末の特番 日本レコード大賞だったでしょうか? 見てました。
特別賞に、この歌は輝きました。
しかし、全然知らなくて、でも、森山良子さんに興味があって 始めは ボーっと聴いてたんですが、
どんどん、涙が溢れてきて。。。 歌を聴いて、涙が出るのは 30年生きていて初めてでした。 それも、初めて聴く曲で泣くとは。
歌は人の心を動かすものなんだと実感しました。 あの体験は、忘れません。
その後、ドラマの主題歌になったりして、この曲が世の中に認知されているんだと思い、感動しました。