アイス・エイジ 【日本語吹替版】 [VHS]
吹き替えの声がそれぞれのキャラクターにとっても合っていていて、最高です。子供と一緒に見た後に、あとから1人でじっくりまた見てしまいました。気持ちが沈んだときにこのDVDを見ると前向きな気持ちになるかも・・・。お勧めです!
文明の子
本の中でぐるぐる時間が巡ってるみたい。
ウォネガットのようなSFっぽさを感じました。
文明は時に、死や恐怖を生み出した。でもそれは誰かを、未来を守ろうとした結果なのかもしれない。そう思うと悲しくて愛しい。
ちょっと重かったけど(笑)そう感じるのは、今の日本の空気が何となく重いからか。
でも未来は明るい。そういう世界を想像すれば。
ライチ☆光クラブ (f×COMICS)
再会した、という感じだった。
劇団「東京グランギニョル」の舞台も作者の古屋氏も、自分は知らない。
しかし学生時代、今はなき「プロムナイト」というホラー雑誌で長田ノオトという漫画家を知り、そこに掲載されていたのが「ダス・ブルート――血液」という作品だった。
主な登場人物は、眼鏡で知的な少年を会長に据えた生徒会メンバー達。そしてその絶対君主的会長の名は常川博行といった。
冒頭には新聞部の少年をリンチするシーン。会長の発言に従い彼を始末する生徒会役員達。学生服と闇の黒、天に浮かぶ巨大な白い月、工事現場。自分は陶酔するように、その世界にのめり込んだ。
やがて手に入れた長田氏のコミックスで、作者が「東京グランギニョル」のファンであった事を知る。
それから長い時を経て、自分はこの「ライチ☆光クラブ」に出会った。かつての長田氏の作品から感じた昏く苦く湿っぽく、そして切ないような空気が、そこにはあった。
あぁ、これだったんだ。漸く気付いた。違う作者の作品を通して、自分が惹きつけられたのは、「東京グランギニョル」が描いていた世界だったのだ。
内容以上に感動した私的な感慨を先に述べてしまった。本作については、とにかく読んで欲しいとしか言いようがない。描写から読み手を選ぶのは仕方がないが、自分はこの本を、かつて手に入れた長田氏の本と並べ、家宝にしようと思う。
最後の、水に漂う少年達のシーンは、泣きたくなる程の美しさだ。あれは舞台になかったマンガオリジナルの場面なのだろうか。舞台であったのなら、どんな演出がなされていたのだろうか。それだけが知りたい。