D15 地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々 2011~2012
0.9mmのタイプを買いましたが,書き味が鉛筆を同じで非常に快適です.
あえて,良くを言えばカチカチ音がもう少し上品だと良いかな..ぐらいです.
ただ,値段を考えると費用対効果は抜群と思います.
世界の「独裁国家」がよくわかる本 (PHP文庫)
前世紀〜今世紀の"独裁国家"を概観します(全54カ国)。いろんなケースが挙げられています。(カリスマでないと統治出来なかった例(旧ユーゴスラビア)や、緩やかに立憲君主制に導いた例(ブータン)など) 数頁程度の解説なので"ほんのサワリ"だけではありますが、おおむね面白く読めました。(個人的には、ひとつ"大国"が抜けている印象を受けますが… 現時点(2010)で大統領より首相の方が実質的にパワーがありそうな"あの国"が…) あまり馴染みのない地方、特に中央アジア〜西アジア〜アフリカ〜中南米の国々の"ミニ歴史"を垣間見た気分になれただけでも良かったです。(冷戦構造に運命を左右された"独裁国家"など) "ポスト冷戦"下でも、大国の思惑で 独裁国家が生き長らえたり、消滅したりするんでしょうねぇ…(→「アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々」「カラシニコフ I」「カラシニコフ II」など 他書をご参照)
ユーラシア胎動――ロシア・中国・中央アジア (岩波新書)
奥付をみて『シベリア抑留』(2001)の著者と知り、現地の
情報通のものだなと思い、軽い気持で読み始めました。しか
し、書かれている内容の重大さに目を見張りました。
ロシア、中央アジア5カ国そして中国を中心とした地域での
最近の変貌が、それらの国が構成する上海協力機構という
地域協力組織、かつてのシルクロード地域で進む交通の整
備と物資の往来そして東への延びるパイプライン網などを話
題の軸としてレポートされています。
著者が言うように「アメリカを通じて世界を見るという惰性か
ら抜け出し、(中略)ユーラシアのダイナミズムに日本が本格
的にかかわることで、この国の時代閉塞の混迷を打破するき
っかけになる」(序章)かは、直ぐに結論が出るものとは思え
ないものの、一度は議論する値打ちのある提案だとは思いし
た。
基本的にはルポタージュなので、深い洞察には欠けるのか
もしれませんが、二百数ページの新書版としては十分な時事
情報と必要な考察が盛り込まれていたと思います。