disc1〜2は有名映画で使われたクラシック曲とクラシックではないスター・ウォーズやロード・オブ・ザ・リング、タイタニックなどのテーマも混ぜられています。ジョン・ウィリアムズやモリコーネなどの映画音楽もクラシックの名曲に引けを取らない傑作であるとあらためて気付かされます。
disc3からは映画のテーマ曲は無くなってクラシック曲ばかりになりますが、disc3では主にモーツァルトの曲が収録されています。disc1〜5にモーツァルトの有名曲はだいたい収録されています。
disc4はピアノ曲が集められていてナインマンのピアノ・レッスンの曲で幕開けです。このdisc4が一番のお気に入りです。
disc5は映画の中で使われたオペラ曲が集められています。
disc6はバッハを中心としたバロック曲がメインになります。
discによってカテゴリー分けがされているので、ピアノが気に入ればまた別のピアノのCDに行けばいいし、自分の好みのジャンルや作曲家が見つけやすくなってます。
ほとんどの曲が一度は聞いたことのある有名曲ばかりなので、映画が好きでこれからクラシックを聴いてみようかなと思ってる人には良い入門CDだと思います。
私は以前にベスト・クラシック100を買って、もっと聞きたいと思いこのCDを購入しました。
クラシックに興味がある方には、おすすめできる商品だと思います。
良い点
・100曲3000円はコストパフォーマンスが良いです。
・音楽の質も普通に良いですし、全体としてしっかり丁寧に作られている印象です。
・初心者の私にとっては、クラシックの世界の興味や知識が深まりました。
・BGMにぴったりです。
悪い点
・「作曲家・演奏家ベスト100」が収録されているのは良いですが、そのためにDISK6が52分になってしまっています。
アニー・フィッシャー (July 5, 1914 - April 10, 1995) はハンガリー出身のユダヤ系ピアニスト。演奏活動のほとんどはヨーロッパでなされ、大西洋は二回しか渡ったことがないとか。
何の先入観も無しに、かる〜い気持ちで聴いてみたんですが・・・
(?_?)エ?、エ〜っ!ヾ(℃゜)々、スゴイ!凄すぎる(・O・;!。圧倒的な技術、説得力、表現力、深淵さ。まさに、目からウロコが落ちました。ギレリスの立場危うし・・・。正気を失った小生にはフィッシャーのすごさが上手く説明できないので、超一流の演奏家たちの言葉を借りましょう。
リヒテル ”great artist imbued with a spirit of greatness and genuine profundity” シュナーベル ”better than could ever be played" ポリーニ "childlike simplicity, immediacy and wonder" 共演したクレンペラーからも、Classictoday.com の批評家David Hurwitzからも絶賛されています。
収録は、77-78年。ピアノはベーゼンドルファーです。
レーベルは日本には馴染みのないハンガロトン。しかし録音はスーパー・ハイレベル!なんとも瑞々しい出来に仕上がっています。
断言します。この全集は人類の財産です。
いまBBC legendというlive集を入手中ですが、楽しみです!。
ハンガリアンといってもピアニストのアニー・フィッシャーと指揮のエルヴィン・ルカーチ、オーケストラがハンガリアンというだけのことであって、何をもってハンガリー的というのかはよくわからない。
一般的にハンガリーというとライナー、ショルティ、セルといったマッチョ系、評者からすれば音楽とスポーツを取り違えているとしか思えない演奏家をイメージするかもしれない。しかし、それはハンガリーという東欧の辺境から文化の混交するアメリカマーケットへと出張した音楽家について当てはまる特徴かもしれない。基盤とできるのはスコアのみ、その点では確かに「音楽は共通の言語」だったかもしれない。あるいは、ゾルタン・コチシュやアンドラーシュ・シフといった冷戦前後から世に出たピアニストたちについては、まさにグローバル化の影響が彼らを機械的と思える演奏に走らせたともいえるだろうか。
ハンガリー出身でも古いところではドラティ、新しいところではイヴァン・フィッシャーなどローカルな響きとグローバルではなく普遍的な音楽性を両立させた腕利きがいるのだから、かならずしも一概にハンガリー云々はできはしない。
このディスクにおいて、アニー・フィッシャーはロマンティックな激情を注ぎ込んでいるとともに、造形の確かさは揺るぐことがない。後者はやはりヨーロッパの教養というものだろう。
また伴奏のルカーチが地味ながらも大変聴き応えのある演奏を展開している。これだけスケールが大きく、しかもベートーヴェン的な強さを湛えたK466の伴奏は珍しい。フルトヴェングラーのような鬼気迫るものはないが、最近のこじんまりした編成のオケでは決して聴くことのできないものであり、気の利いたおしゃれな、スマートな巧言令色とは正反対の演奏だ。
まあ、本物の音楽とはこういうものだろう。
フィッシャーのピアノは、ベートーヴェンのソナタなどでは手堅さだけが目立ったが、ここでは前述の通り、心技体のバランスがよい、なおかつ激しいもので、20番コンチェルト一つの理想的な演奏と思われる。
それにしても、ルカーチという指揮者の演奏はあまり出ていないなあ。昔はブルックナーなどを日本でも客演したらしいが、意外な実力の持ち主と見た。たとえば東ドイツ時代のボンガルツとか、ああいうオーケストラの音色、響きを美しく引き出せる指揮者だと思われる。
二曲目のユーリズミックスの長尺カバー(There Must Be An Angel)だけでも買い。延々繰り返される単調なサビを聴いているとだんだん頭から変な化学物質が分泌され、くらくらしてきます。ハズレ曲もなく、いつもながらのクォリティーに脱帽。好盤。
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