人に薦められて「嗤う伊右衛門」を読んだ、京極夏彦は初めてだった。はまってしまった。同じような雰囲気を求めて手に取ったのが「巷説百物語」だった。一話目、期待は裏切られなかった。二話目、やはり期待は裏切られない。しかし…これはホラーか?これはミステリーではないか!しかも素晴らしい出来栄えだ。特にホラーもミステリーも好きな人間にとってはたまらない。どっぷり浸ること間違いなし。ほら聞こえて来たでしょ。りん。
シリーズ最終作で、主人公も違う人物ということであればこうゆう風に終わるのかな。全体に寂寥感を感じました。このシリーズ、3作目ぐらいまでは、夢中で読んだのですが、前作くらいからちょっと読むのが億劫になってきました。ワクワク感、ドキドキ感が感じられなくなりました。さらにこの作品では、使われている関西弁がとても気になりました。関西弁のなかにも男性語と女性語、階層別の言葉や尊敬語の区別があるわけですが、この場面で、そんなお嬢さんがそんな言葉を使わはるんかなぁ、などと、ちょっとした違和感があったのです。 一方的な感想で、低い評価をつけるのは恐縮なのですが、星は3つにしました。
wowowでこのドラマを見ました。
原作とはちょっと違うのですが、配役といい、堤監督の映像感といい
映像化された京極夏彦さんの作品の中では一番に良かった作品でした。
出来ればこのまま映画として全作品を撮って欲しいくらいです。
この作品は『巷説百物語』『続巷説百物』がベースになっています。このシリーズはこれで完結だそうなので残念。
しかし、あとがきで「京極先生の許可を受けた新シリーズの開始」を示唆する文章があったのでまだ続くのでしょう。
個人的にはやはり続編の『後巷説百物語』をやってほしいのですが、この作品の掲載紙が『乱』であるという性質上、明治時代を舞台にした『後巷説百物語』は出来ないかも・・・。
明治10年、池袋村にて、 四十年余りも厳重に封印されていた祠の中に安置されていた 石の箱の中から突如毒蛇(まむし?)が躍り出て人を咬み殺す・・という事件が発生 果たして蛇は四十年も飲まず食わず身動きのとれない箱の中で生きられるものなのか
警視庁巡査の剣之進はいつもと同じく一白翁の元に相談に訪れる、すると 一白翁の口からは自らと池袋村にまつわる過去の驚きの逸話が語られる
・・相変わらず、台詞・文字多いですが読み応えあります 咬み殺されるのが善人や子供でなく ロクデナシの欲にまみれた中年どら息子なのが◎(大笑)
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