ネットで肺がんの症状を調べるのも情報が集まります。 しかしこの本も肺がんの初期症状についてもっと知りた かったことが書いてありました。
有効率66.3%の奇跡は、4000例もの手術や研究のみならず「外科手術が成功したら私の務めは終わりでなく始まり」と癌患者を救おうとの著者の熱意からうまれたのだと思います。食事療法の本は数多く出版されていますが、本書では手術・抗がん剤・放射線の三大治療を決して否定せず、医師の指導により癌要因の半数である食事を改善することで治癒率を向上させており、実際の症例や体験者の手記も紹介され科学的根拠や信憑性があります。
最後で生活習慣病の効果にもふれていますが、私自身も食事療法の結果コレステロールが基準値内に低下し内服治療から離れることができました。本書には今あるガンが消えていく食事5日間レシピもありとても参考になります。食事の大切さを私たちはもっと認識しなくてはいけないと思える一冊です。
本の大きさの割に値段がやや高いが、 内容はその価値に見合うほどに素晴らしい出来である。 肺癌を診療する医師が読めば、誰でも文句なしの満点であろう。
この本は一貫して監修がすばらしい。 治療の項目では臨床試験の生存曲線のデータなども 掲載されており、どの臨床試験でもって現在のエビデンスが あるのかという点を読者にわかりやすく伝えようという 努力すら垣間見える。
かゆいところにも手が届く内容で、 腫瘍マーカーのエビデンスや癌性心膜炎の治療、 EGFR-TKIの皮膚障害の治療プロトコルなど、 通常の肺癌の成書にはあまり掲載されていないような 内容も非常に充実している。
RECISTやCTCAEも付録としてついており、 肺癌診療をおこなう医師にとって、 不足しているところが何も見つからない書籍である。
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