6つの短編が収録されてるんですが、どれも胸に残るようなお話でした!
本の題名ともなっている「失はれる物語」は寝たきりで植物人間になってしまった主人公が気持ちをうまく妻や娘に伝えられない。そんなむずかゆさを読んでいるこっちまで感じてしました。こちらの精神もだんだん病んでいくようで読み終わった後どっと疲れを感じたもの確か。
全体的に悲しい話がほとんどです。「手を握る泥棒の物語」だけはわりと楽に読める作品で本の中の息抜きとしてまたいい味を出してます。
「Calling you」「傷―KIDS―」「しあわせは子猫のかたち」は涙が出そうになりました。
中で一番好きなのが「マリアの指」です。異様な雰囲気を漂わせているミステリー。どんどん行ってはいけない深みにのめりこんでいくような感覚になりました。キャラそれぞれに悩みや考え方がちゃんとあって世の中そう簡単には考えてるようになかなかいかないんだよなと思ってしまいます。
”愛ってのは、障害があるほど燃え上がるもんだぜ!” と内容紹介されていたのですが、主人公二人の社会的立場の違いは”障害”って呼ぶほど重大な事としては描かれていないように思いました。また、たいして燃え上がってもいないような気もします。何より、警官の上田があまりにもたやすくヤクザの輝の気持ちを受け入れたのも予想外でした。
全体として盛り上がりに欠け、萌えのシチュエーションもあんまりなかったというのが正直な感想です。
いつも山本小鉄子先生の作品にはたくさんドキドキさせられているので、ちょっぴり肩透かしを食らったような気持ちです。
五島列島のある中学の合唱部の、春からの1年を描いたお話。 さわやかさ、感動を読後に求められているかのような設定に、かえって構えて読み始めた。 でも、力をぬいて、そのまま素直な気分でストーリーにのっかっていけた。
部員達、思うことも家族の状況も当たり前のようにさまざま。 同年代が読めば、また思うところがあるだろう。 自分は、サトルの母を身近に感じていた。 あなたは、すごい。 息子を守りすぎることなく、頑なになりすぎることもなく、 そのまま受け止めて。
また、声がぴったり合うあの感じを経験したくなった。 子ども達が歌う歌を聴きたくなった。
大きな傷を負った過去を持った三人が、とある街で偶然であう。 生きていることさえ無駄だと考えているのだけれど、ピュアな心が引き寄せる。 ワイルドで喧嘩三昧の不良、いじめに合い顔に傷を残した女の子、他人の傷を自分に移動させる能力をもつ男。 あまりにも切なく、引き起こる残酷な現実にいたたまれなくなりました。 小池徹平役があまりにも優しすぎる! 最後には三人が笑顔でいられたまま終わったのが救いです。 乙一さん原作の映画、小説も読んでみたくなりました。
本編鑑賞後購入しました。
ファンではないのですが、劇中の役の2人が素敵だったことと
アサトがすごくかっこよかったので、撮影の裏側の顔に興味が出たからです。
内容は、小池君メインですが、玉木さんと小池君が凄く仲が良い印象でした。
買って正解でした。
実は小池君はあまり好きではなかったのですが、この本編観て好きになりました。
リアルでいても同性から見ても守ってやりたくなるタイプでしょう。
玉木さんはヘアスタイルや服装で雰囲気が変わりすぎですが
彼はこういう役柄が彼本来の男の色気や魅力がより出るのではないかと感じました。
なお栗山さんは残念ながら殆どでてきません。
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