読後感が気持ちいい、久しぶりにやられたという感じでしょうか。この時代の女性が持つ夫へのひたむきな愛の表現。うちのかみさんに望むべくもございませんが、爪の垢でも煎じて飲ませたい・・と、これを言ったら「あんたにこそ飲ませたい」とつっこまれそうですが・・。興産掛というはじめて知ったお役目といい、鮭や蚕のお話、そして迫力ある立ち会いなど、なかなか読者を放しません。国(藩)のために私財を投じても信じる道を行く、現在の役人にもここまでとはいいませんが、少しは見習ってもらいたい。彼らのような先達がいたからこそ今の日本があるのだと、あらためて納得した次第です。
駆け落ちから12年。
兄弟の死と、駆け落ちした2人を探しに東京へ来た人たち。
山波晴美と片岡義太郎という名前は、
主人公片山晴美とその兄の刑事の片山義太郎と同じ。
話はいりくんで、長編としてのおもしろさをかもしだいている。
幕切れは意外だが、どちらも孫は生き残り、子孫が絶えなかったことだけが幸いかも。
三毛猫ホームズの活躍と、石津刑事の活躍も特筆。
不思議なものがたりを集めた短編集。
交換日記
善の研究
霊魂との約束
二つの顔
命のダイヤル
遠い日の草原
壁際の花
駈け落ちは死体とともに
物悲しいものが多いのは、標題作の印象によるのかもしれない。
作品の類型はいったい何種類あるのだろう。
不思議なものがたりを集めた短編集。
交換日記
善の研究
霊魂との約束
二つの顔
命のダイヤル
遠い日の草原
壁際の花
駈け落ちは死体とともに
物悲しいものが多いのは、標題作の印象によるのかもしれない。
作品の類型はいったい何種類あるのだろう。
定型的でないところが赤川次郎流なのだろうか。
駆け落ちから12年。 兄弟の死と、駆け落ちした2人を探しに東京へ来た人たち。
山波晴美と片岡義太郎という名前は、 主人公片山晴美とその兄の刑事の片山義太郎と同じ。
話はいりくんで、長編としてのおもしろさをかもしだいている。
幕切れは意外だが、どちらも孫は生き残り、子孫が絶えなかったことだけが幸いかも。
三毛猫ホームズの活躍と、石津刑事の活躍も特筆。
ごく平凡な毎日を送る加津樹は、ある日いきなり本社秘書室に抜擢された! 一番に命じられた仕事は、なんと財閥の御曹司との「駆け落ち」。偽装駆け落ち→小さなアパートでの駆け落ち夫婦生活→??? 恋する気持ちがめちゃくちゃ膨らむ大恋愛 …御曹司(攻)がおっとりしているのに最初は不安でしたが、結構主人公よりアパート暮らしに順応していたかも。頼れるダーリンと、健気に頑張る主人公。可愛らしい話でした。
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