栗本薫先生がお亡くなりになった後に残された豊穣なグイン・サーガという世界。
そこを舞台に、何人かの小説家がその世界を語り継いでいくという企画ものの第二巻です。前巻は、それぞれの方がおそるおそるグインの世界に足を踏み入れていた感がありましたが、今巻からはそれぞれの目指す世界がずいぶんとハッキリと見えてきたような気が致します。
久美沙織さんのスカールの少年時代を描いたお話「星降る草原」は前巻ラストほどの衝撃はないものの、外伝という感じでは一番それらしいお話で、これがどう前巻と繋がっていくのかが楽しみ。
牧野修さんのノスフェラスを舞台にした「リアード武侠傳奇・伝」は、ごめんなさい。ちょっとノーコメントです。
それから宵野ゆめさんの「宿命の宝冠」、こちらは沿海州を舞台にしているお話ですが、主人公の麗人の上の兄弟や霊感をもつアルピノの妹が登場、母親であり女王だった人の若いときの物語なども出てきて、いかにも大河風でありつつ、なおかつ剣と魔法という主題がしっかりとあり、一番栗本薫先生の流れを継いでいる気がします。
ただ、これは個人の好みですので、中には牧野さんのが一番いいという人もいれば、もっとまともにグインの外伝を書いて欲しいとか色々な意見が出てくると思います。そのためにもこれくらい色々な方向性があるのがちょうどいいのかも知れません。ともあれ、そういう試行錯誤の中できっと素晴らしい作品がたくさん出て、グインファンの皆が楽しめる世界が生まれてくると思います。
それだけに、このグイン・サーガ・ワールドがいきなり途絶えないようにグインファンとしては、栗本薫作品以外は認めないという人も含めて、全員で応援していって欲しいなと個人的には思います。
タイトルそのままの意味です。 深夜アニメで放映されており、似たような雰囲気の作品が多かったため、いま一つ目立たなかったのがこの作品です。 しかし知名度が低い程度で、各話笑いあり、涙あり、ちょっとしたセクシーシーン(原作のコミックほどではありませんが)もありで、様々な要素が楽しめます。 声優さんも演技はハイレベル、みなさんイメージに合っています。。 キャラクターは少ないですが、その分話の解りやすさが際立っており、難しさを感じないでサクサクと見て楽しめます。 けど一番の売りはアクションのカッコ良さ、ジーンの男前振り、でしょう。 彼のキャラが気にいったならば見なければ損です。 タイトル通り、男気あふれたスペースオペラはあっという間に癖になることでしょう。 BOXでこの値段はかなり親切な価格設定ですし、懐かしさを求めて買うもよし。新鮮さを求めて買うもよし。 思い出補正抜きにしても作品として文句はないので、☆5つで。
人類が宇宙へ生活を移した時代。広い世界を何もしばられず気儘に生きるものたちをアウトローと呼ぶ。そんな世界の話です。戦艦同士の戦いも迫力があり、ギャクもあり、銀河の龍脈という謎もある。観て損の無い名作です。
ビデオ、DVD版の第一巻のオープニングが大好き。 最終話を見た後にあのメルフィナのナレーションを 聞くとしびれます。 下の三つの話が個人的にオススメです。 「熱き氷のとけるとき」 「猫と少女と宇宙船」 「温泉惑星天鈴」(TV未放映) 激しいシリアスなバトルあり、 しんみりする話あり、 おふざけモードあり、 何でもありの面白さ。 見て損はないデス。
ミッシェル・ヨー、チョン・ウソン主演による武侠アクション映画。
手にした者は武術界を支配すると言われる伝説の達磨大師の遺体。 その秘宝を我が物とせんとす暗殺集団黒石と、黒石から離反し 身を隠した女剣士細雨。 別人となり慎ましやかな生活を送る彼女の身に黒石の魔の手が迫る・・・。
いやー、素直に面白かった。
ストーリーは王道中の王道。 ミッシェル・ヨーのお相手がチョン・ウソンだとずいぶん姐さん女房だな、とか 色々突っ込みどころ満載の設定だな、などと疑問を持ったら負け。 そんなことおかまいなしに怒濤のごとく突き進む。 主演ふたりもさることながら、黒石の刺客たちもいいキャラクター設定で 味わい深いです。 そしてミッシェル姐さんのアクションも変わらずキレがありお見事。 美貌含め年齢を感じさせません。 本作はワイヤー多用の漫画のような超人的な殺陣がメインですが、 絶対にありえない動きなのにキレが良く勢いがあって大変見応えあります。
序盤からアクション満載、そして途中コミカルなパートの後に緩急付けて 怒濤のアクション、中盤以降は予想を裏切る展開(私は最初から疑ってました)で 終幕まで一気に魅せきってしまう。
このジャンル好きな人にはお腹いっぱいの傑作。 このジャンルに抵抗ある人には突っ込みどころ満載のB級作 笑。
なお、ブルーレイ版は非常に美しい映像でしたのでブルーレイ環境のある方は ぜひブルーレイ版での鑑賞をおススメします!
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