結果としてマンガ家になろうとする、二人の少年を描いた、今の日本橋さんの出した本の中では、最高傑作だと言って間違いがない作品。マンガへの熱い思いや、日本橋さんの人生哲学と言うか、仕事への思いなどなど、すべてがギュッと丸絞りされたカタチで描かれています。そして会うべくして出会ってしまった二人の少年たちの、夢・葛藤などが丹念に描かれていて、まるで登場人物が自分達の知り合いであるかのように、毎号本誌を買っていたときには、どうなってしまうのか待ちきれない思いで一杯でした。この少年達の熱い運命、そして生き方に、どうぞ一緒に巻き込まれて見てください!これほど苦しく、そして羨ましくもある、心地良さは、そうそう体験できるものではないです。
この漫画はなんなんだ。 面白い、感動、笑うという感情じゃなく、ただ戦慄。
バレーボールを舞台にしたスポコン漫画と言ってしまえばそれまでですが、
ストーリーに、登場人物に、ぐいぐいと引き付けられ、読めば読むほど面白くなる
不思議な魅力を持った作品です。
主人公は未完の大器で、仲間の助けで過去のトラウマを乗り越え覚醒する・・・
と書くと、まるで少年漫画誌によくある格闘漫画みたいですが、
チームの人間関係や練習など試合以外の部分がしっかり描かれているので、
安っぽさを感じさせず、バレーというチーム競技の奥深さをしっかり感じさせてくれます。
また、天才「的」プレーヤーは出てきますが、あくまで過酷な練習とたゆまぬ努力の賜物なので、
魔球とか必殺技は出てこないし、強さのインフレも起きていないので安心して読めます。
競技は違いますが「柔道部物語」などを好きな人には、強くオススメしたいです。
特にワキから肘に伸びたあたりなんかもう言うことない。
本当に病弱なのか?ってくらいにこの俺を挑発してくる。
店頭で特装版もあったけど、こっちはなんかむさっ苦しいヒゲが写ってたから、思わず通常版だけを手にとってレジへと進んでしまった。
これまでの表紙絵のなかでもこの巻は群をぬいて素晴らしい。特装版もこの表紙がよかったな。
え、内容?うん、まあ鏡子先輩と仙石キャプテンがメインのような巻だったからね。恋もスポーツも熱い漫画だわ。
賭博バレーでコスプレなど出てきて一時はどうなるかと思いましたが、それを覆すほど良い台詞が詰まってます。
日本橋さんの漫画は読むと「私もやろう!」という元気が湧いてきます。
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