葬式になると、いつもは感じない血族や親族のつながりを感じたり、だれかの思いがけないエピソードが語られたりする。
満州から引き揚げてきた祖父と祖母から始まった根無し草一族。新宿のさびれた中華店「翡翠飯店」の三代にわたる物語。
大人物も大悪人もいない。ただ、流されて生きている。だけどここには日本という国のすべてが書かれている。
大戦、満州引き揚げ、戦後、学生運動、浅間山荘事件、マンガ文化、バブル、コギャル、オウム真理教…よくもこれだけこのボリュームに自然に盛り込めたものだ。角田光代はどえらい作家になった。大傑作だ。
ツリーハウスみたいな危なっかしくて隙だらけの子どもの秘密基地。空から見たら、どんなに立派な家庭も一族も、ツリーハウスや翡翠飯店のような危なっかしいものなんだろう。
サイバラねーさんとゲッツの「立川を行く」が最高です。深いです。立川。立川って遠いよね。面白いのでぜひ読んで。笑えます。どうせなら半分ぐらいはこの企画でやってほしかった。立川に行きたい。観光で。
爆笑問題太田光の妻で、タイタンの社長である光代さんのエッセイ。 田中裕二と、太田光各々との対談もあり、楽しめました。 光代さんと光さん二人の世界は、とても危うくて魅力的です。 夢物語を聞いているような、美醜悪がてんこもり。 不思議な浮遊感があって、一気に読んでしまいました。 光代さんから見た田中裕二の描写は秀逸です!
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