旅行会社所属の空港内常駐のお仕事、本職の仕事ではない為に左遷の扱いだがそれが以外や以外の仕事内容は充実したものだった、って話。実体験を充分に活かした書きかたでなんとなく空港の中には色んな仕事があるだろうな、と思っていましたがそのひとつを垣間見れてよかった。トラブルの内容により彼らのお世話にならないこともありますが、チケットのダブルブッキングや、犯罪じみた強制的な出入国の対応など、様々なエピソードが収録されています。今度から空港では彼らを探してしまうかも。
この作品が江戸川乱歩賞を受賞した後に、週刊誌で作者のインタビューを読んだのですが、設定・舞台のユニークさと、ホームレスをしながら作品を書き上げたというエピソードにとっても興味を持ちました。 2002年になって、文庫がでたので、そのことを思い出して、読んでみました。 狂言レイプ事件で芸能界を追放された元お笑い芸人が主人公。そんな彼を突然訪ねてきた元相方が直後に失踪、彼ら二人のスクープに関わる記者が殺される。相方のために立ち上がる主人公は、自らの過去の事件ともつながる真相の鎖をたぐり寄せようとする。 ショウビズ業界と言うことで、そのきらびやかな世界と、事件も壮大なスケールにつながるのではと思わせつつ、読み進めていくうちに、芸能界の人間的なしがらみ、意外な人間関係のもつれ、複雑な権利関係など、意外に地味な設定です。しかし、心理描写や個性的なキャラクターなどが、迫力があってページをどんどん読み進めていきます。 とにかく、最後に全ての鎖がくみ合わさっていく過程は、その真相の意外さとともに、よくできていると思いました。 あえていうと、終盤は、早足のようで、終わり方も予定調和的になって、すっきりしすぎかなって思いました。
旅行会社の空港営業所員・・・あぽやん
島流しと陰口を叩かれながらも、旅行客を
送り出すことにやりがいを憶えるあぽやん遠藤君の
成長を描いた前作から、今度は教育係として
成長した姿を見せてくれます。
1作目は面白かったけど、2作目はマズマズ。
空港のエピソードもネタ切れの感があって、
終わり方も中途半端でした。
とにかく凄かった! 間違いなく、映画化されるだろうと思われる作品です。 ミステリーであり、サスペンスであり、ホームドラマであり… そして、現代社会の抱える問題に真っ向からぶつかっています。 精神疾患、十代の女の子の葛藤…あっという間に読んでしまいました。 救われない部分も多々ありましたが、間違いなく傑作です☆
6年前に出版された『小説ルパン三世』の文庫本です。
久しぶりに読みましたが『こち亀』の小説版同様、大沢在昌氏を始めとする錚々たる執筆陣によって描かれた『ルパン三世』はまた一味違う味わい深い作品となっており面白かったです。
『十年金庫は破れるか』の錠太郎が登場した挿話はかなりお気に入りです。
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