当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったジョンウー監督が起用ということでかなり期待されたが、出来あがった作品はMIシリーズの中で残念ながら最低作となってしまっている。 ウー監督お得意のスローモーション撮影や鳩飛ばし演出はやはりこういったスパイものでやるとギャグにしか見えてこない。 生身のアクションを重視したらしいが、超大作の触れ込みでラストが田舎の道を普通のバイクで追いかけっこで、ラストはトムと悪役の砂浜での殴りあいで決着ってノリ的にはトムが出ているから皆気付かないが、はっきり言ってセガール映画とアクションの規模が変わらない。 ストーリー的にもトムの変装がほぼ反則状態であれほど誰にでも変装できるなら、最初から犯人の変装してなり済ましとけ!と言った方がいいくらいだ。 夏の超大作として公開されたが、どう見てもあまり金かかってない。 MIシリーズはデパルマが監督した1作目も肩すかしで、ウー監督の本作はスパイ映画ですらないしで、やっと次作の3作目でまともなスパイ映画らしくなる。有名監督が手掛けた作品が失敗で当時無名監督が出がけた作品が傑作では形無しである。
007シリーズ風のロマンス・シーンと
銃撃・体術・スローモーションを生かした「香港流アクション」の連打が
印象的な作品であります。
(その代償として、前回より「スパイ映画」らしさが薄れている点が
残念でなりません。)
オルケスタデラルスのファンでした。久々に聞くラテンビックバンドは圧巻でこのアルバムを購入しました。9曲目のランデヴーの塩谷のピアノソロからホーンセクションのソリはしびれました。
9月の岐阜でのライブも行くつもりです。
|