キューブリックファンで未見の人は鑑賞していただくことをお勧めいたします。長尺だしなじみないコスチューム・プレイだし、と二の足を踏まれ敬遠されてたら傑作を見逃すことになるよう思います。遺作の「アイズ・ワイド・シャット」なんかより全然よい。以前にも「スパルタクス」という作品を作っておりこれも傑作でしたが、もっとこうした古典時代劇を作って欲しかったよう思われます。
画質・音質ともに最高。
今はワイドテレビなので画面サイズもこれでいいでしょ。
文句なし。
box買った人には申し訳ないけど我慢して良かったです!
18世紀ヨーロッパの物語ということですが、注目は、あたかも 古今の名画を再現したかのような、美しい画面の連続。 「2001年」で特撮技術を多数開発したキューブリックですが、 この映画に見られる風景には勿論(^^)特撮なんか使われてい ません。 キューブリックは、太陽や雲まで演出できるのか? と言いたくなるほど、どのショットも完璧に絵になっています。 といっても、別に絵葉書的な「面白くない」絵じゃない。 逆に「異様」とでも形容したいほどで、ただ驚くのみ。 主人公の不運を突き放して見ているようなキューブリック独特 の「神の視線」も健在そのもの。 人間ってどうしようもない生物だなー、としみじみと感じてしまう。 「2001年」で猿が空中に投げた骨が、唐突に宇宙船に切り替わる 有名なシーンがありますが、骨と宇宙船の間でばっさりカットさ れてしまったのは何なのか? その答えがこれです。
こういう話し方、態度の人はこっけいだよ、という事例を集めている。体系的な整理ができているわけではなく、思いつくまま並べたように思える。事例の中に「根拠を言わずに決めつける」「ケチばかりつける」「少ない情報で決めつける」というのがあるが、この本の内容自身があてはまるのでは?と思ったりもした。 ただ、ナンシー関さんのようなひねりがあれば、一つのぼやき芸、おちょくり芸として成立するのかもしれない。
映像良し、音楽良し、衣装良し、こだわりもここまでくると大変良し。
静止画像だと思ったファーストシーンが、突然動き出したときにはびっくりしました。幸いにも25年ほど前、映画館で見たのですが、最初のシーンは「絵画」だと思いました。あんな雲は実際にはない、絵で描いたに決まっている、と思いました。ここまでフレームの中に自然美を収めることのできるのか、という映画の可能性に驚きましたね。これが最初の5分。その後次から次へと、ロココ絵画の美術館を歩くが如くの絢爛豪華な映像。こだわりの光の使い方、衣装、そして音楽。ヘンデルのメインテーマ「サラバンド」の重厚な弦の響きも良かったですが、「アイルランドの女」の何とも言えぬ郷愁を誘うような、しかも色気があって魅惑的なメロディーに映像共々酔いしれました。キューブリックの他の作品ほどストーリーに驚きはありませんが、私的にはキューブリックの映画作家としての心意気が一番出ている「最高傑作」だと思います。必見!
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