「天才と呼べるのはアート・テイタムだけだ。」とマイルス・デイヴィスが認め、「彼が黒人で良かったよ」とホロヴィッツがつぶやいたという。その抜群のテクニックと溢れ出るイマジネーションは、やはり天性の才に恵まれたものだけに許されたものだろう。 このアルバムは1956年の録音で,テイタムは9ヶ月後に帰らぬ人となった。 一方共演者のベン・ウェブスターは,当時47才。エリントン楽団の花形プレーヤーだった頃のゴツゴツとしたプレーと違い「大男がそっと赤ちゃんを抱きかかえるような」と油井正一氏が評したとおり,ゆったりと包み込むようなバラード・プレイを聞かせてくれる。このアルバムの人気の高さは彼の参加故と言って過言でない。 名演じゃないとくつろげないって人にお薦め。
ビギナー向けなのでしょうか? ビギナーにはそれなりに受けはいいかもしれませんが、やはりレーベルの偏りに不満が残ります。ライナーのとおりビクターの国内リリースするレーベルのみだけというのが非常に辛いこのCD...レーベルはやはり好き嫌いがあると思うのですが...いかがでしょう? 選曲は★★☆☆☆、価格は★★★☆☆
気にいって毎日聴いています。残念ながらテイタムはやはり弾き過ぎて ベンウエブスターが歌うのを邪魔していると思います。それでもこの ふたりの名手の共演は価値のあるものでした。
GONE WITH THE WIND が3曲もあるなんて変、などとイージーにこのアルバムを見過ごしてはいけない。人生でこのアルバムに出会えることは幸運以外のなにものでもない。魂に優しく語り掛けるピアノとサックス・・・至福の時に浸るばかりである。涙まで出てくる。星10個が許されるなら、ためらわず10個つけたいアルバム。
去年発行された「LOBERTY PRINT 2010 spring&summer」ムックの
お待ちかねの第二弾。春夏、とくれば当然、秋冬編があるものと
待ち焦がれて忘れたころに、店頭でみかけて小躍りしました。
今回は表紙2柄=付録の柄も2柄ということで、すごく悩んで
この「Tatum」を選びました。
気分がまだ冬だったからで、これが春めいていれば、もう一つの
Poppy&Daisyに迷わず一直線だったと思います。
先回は英国LIBERTY社のことをメインに、ゆかりの人への海外取材
とパターンの紹介という入門編でしたが、今回は、プリント地
そのものにスポットをあてているような印象。
今年のコレクションの中でのイラストレータとのコラボ企画、
生地の活用編、知りたかった柄の名前もわかってにっこり。
ソーイングブックもついているのですが、基本の基からの
親切丁寧な解説で「作ってみようかなぁ」と思わせる流れも
さすがでした。
附属のバッグはビニールコーティングされた生地の好き嫌いが
出てしまうかもしれませんが、さほどゴワゴワしておらず
お散歩バッグならいいね〜と思う作りでした。
ただせっかく色合わせを美しくあわせた持ち手が、同じ素材で
ちょっと持ちにくい感じでそこだけが残念。
とはいえ1冊たっぷりLIVERTYの、贅沢な本に文句などつけようは
ありません。
またまた、ぜひ続編、お願いします!
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