DSDリマスタリング/ルビジウム・カッティングされる前の旧盤のときから、バッハの鍵盤楽器をハープで演奏する組合せの斬新さとハープの典雅な響きでお気に入りだった作品。ただし、旧盤はマイクが拾った演奏時のノイズが耳につく箇所が多かった。それに対し、本作品ではそのようなノイズはパルティータ第1番終盤等に少々残っているけれども、全体を通じてほとんど気にならない。ハープの美しい音がより前面に出て、ハープの弦の振動を伝える温かい空気の質感が伝わってくる。ハープの作品としても一級だし、バッハの鍵盤作品の最も優しい入り口の一つだとも思う。と言って本作は決して底が浅い作品ではない。イギリス組曲第2番はグールドやアルゲリッチのピアノの名演があるから、それらと聴き比べるのも楽しいし、小難しいことを考えずにハープの音色に聞き惚れるもよし、本作をきっかけにしてバッハの音楽の玄妙さに心撃たれるもよし。多様な楽しみ方ができるお薦めの作品です。
これまで宗教歌の歌詞を決まり文句のように聞いていたのですが、この演奏では音と歌詞のつながりをしみじみ噛み締めることができました。 たとえば、3曲目のSanctus。 バイオリンソロが際立つ、静謐な合唱です。 だからこそ『Hosannna in excelsis』がなんと高らかに響くことか・・・心から感動しました。 また、フルネは曲の最後をrit.せず消えるように終わるのですが、すばらしい余韻に浸れます。 節度のあるテンポで、過度なダイナミクスのない、ストイックな演奏。 ジャン・フルネのこの曲に対する真摯な態度と、彼に共感し応えようとする演奏者の情熱。 『神』を『音楽』に置き換えれば、ともに高みを目指そうとする姿がまさにこの曲そのままに当てはまるように思います。
最高に共感出来るドキュメンタリーでした。
正直感動すらしました、本当に聞きたかった話が聞けました。
スティーヴアルビニ・ジョンスペンサー・J.マスシス。
Z.vex、death by audio、analog man、electro harmonix、D*A*M。
fuzz face、fuzz factory、fender blender、tone bender、big muffそしてharmonic percolator…。
何かピンと来るものがある人は必見です。
単にロックミュージックが好きな人、普通のギター弾きの人が観て理解出来るものではないかもしれません。
そういう『オタク』オンリーの熱い世界の話です。
6年ぶりに新装なったデッカ・ベスト100シリーズから満を持しての、日本を代表するハープ奏者による、ハープの響きの華麗さ・豊かさを心ゆくまで堪能できる傑作の再登場です。タイトルからライヴを連想するかもしれませんが、94年スイスでのスタジオ録音で、音質は文句なく素晴らしい。「月の光」のように元来はピアノの曲もありますが、純粋にハープのために書かれた曲を中心に構成され、ハープの音色で心休まるひとときを過ごしたい人には絶対にお薦めの1枚です。18世紀〜20世紀の3世紀にわたる作曲家の曲を選んだ多彩な構成で、古典の作品が典雅であることはもちろん、20世紀の作曲家の作品も聞きにくさは微塵もなく、思わぬ作曲家や佳曲を発見できることも本作の魅力の一部になっています。入手しやすくなっているこの機会に、是非多くの人にハープならではの奥深い音世界に酔いしれてほしいですね。
ただの想像の物語にとどまらないリアルな感覚がある作品です。そして、吉野刈りの少年達が一列に並んだ絵には迫力があります(笑)少年達の生活がリアルすぎて懐かしさを覚えてしまう、かつての少年の方々も多いでしょう。リアルな懐かしさと空想のおかしさが共存したホッとさせる作品です。
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