2002年1月21日リリース。彼等の4thアルバム。『Did I Pass The Acid Test?』と問うこのアルバムは前作から2年のスパンで登場した。いわゆる『ビッグ・ビート』が完成したアルバムだと思える。
その圧倒的潮流のようなビートとサウンドはまさに脳が化学変化しているようにさえ感じる。もう一歩突っ込んで言えば脳がテストされているような錯覚に陥る。一般的には3・4あたりが有名でウケも良いようだが、ぼくが最も好きなのは表題曲1の『カム・ウイズ・アス』だ。アナログ・シンセ満載にビッグ・ビート。そしてある意味、ビートルズのやっていたサイケデリックな実験音楽を継承発展させた音楽は、現代音楽的に捉まえてもかなり意味がある作品と思える。
トム・ローランズとエド・サイモンズがマンチェスター大学で出会ったのは1989年のことだが約10年でやりたいことをほとんど具現化したと感じるアルバムである。
リチャード節が随所に散り嵌められている良作
正直、即効性はないですが、聴き込んでいくうちにじんわりと染み込んでいく感じ。
M13などは、今回のプロデューサーの影響を垣間見ることができます。リチャードのソングライティングと打ち込みがサイケな感じを醸し出していて、そこにお得意のストリングスを塗すリチャードに感服。まぁ〜万人受けはしないでしょうが、良いアルバムですよ。M10はなんか過去のソロアルバムに入ってそうな感じです(^O^)
でもサマソニ?フジロック?に来てかなり渋いステージを展開しそう。夕方にマッチしそうな楽曲です。
ストリングス隊はどうすんだろう?と勝手に心配w(゚o゚)wアーケイドファイアみたいになるのかしら???
現在進行形ではないからか、どうしてもオアシスやレディオヘッドの影に隠れがちに見られるのが惜しい。Northern Soulに比べバラードが増えポップになっている事はコアなファンからすればもっと暴れて欲しいなリチャード、というのが心の隅でかすかに思うところですが、Bittersweet SymphonyやDrugs Don't Work, Velvet Morning, ヒップホップなThis Time,サイケポップなCatching The Butterflyなどが収められUrban Hymnsは掛け値無しの大名盤です。シューゲイザーの末端から場違いとも言える大時代的なサイケを鳴らして登場しブリットポップにも完全にはまりきらなかった点ではレディオヘッドと共通していますね。オアシスとレディオヘッドは水と油みたいですがヴァーヴはその中間に位置していたのでは無いでしょうか。そして同じ年に出たOk Computerとこのアルバムによってブリットポップは完全に終わりを告げ新しい時代の到来を確信させました。この後、バンドは解散しシーンを引っ張っていくのはレディオヘッドに委ねられ、出てくる新人はバラードばっかり歌う退屈なバンドばかりだったことはヴァーヴに責任があるかも…しれません。Urban Hymnsを最近のバンドで乱暴に説明するとkasabianみたいな曲も入ってkeaneのようなバラードもあるアルバムです。ただリチャードが唄うバラードは甘ったるくはなくハードな手応えのものです。今から初めて聴く方は何の驚きもないかもしれませんが是非歌詞を読んでこのシンプルな深みに心を開いて耳を澄まして傾けてみて下さい。
高らかに肯定の歌を歌っても彼の背後には、何故か影を感じる。
初のソロ作は、ポップな楽曲が並ぶが
彼の声は、やはり素晴らしい。
バンドとしては、正直成功を得たというより
何度も苦味を感じたのかもしれません。
この作品が気に入ったらバンド時代の楽曲にもふれてほしいと願います。
先行シングル“Love Is Noise”を聴いた時点では自分の中で温度は低かったし、サマソニに出るのを分かっていながらスルーするような状態だったんだけど、このアルバムと、グラストンベリーやコーチェラのパフォーマンスの充実ぶりを見て完全に変えさせられてしまった。
決して『Urban Hymns』と比べて派手なわけでもない。“Bitter Sweet Symphony”や“Sonnet”のようなビッグ・アンセムを期待すると確実に肩透かし。かと言って「これがヴァーヴの本来の姿」と言うほど陰鬱でダークな霧がかかった印象もない。鮮やかに自分の奥底に染み渡り、広がっていくような澄み切ったサイケデリア。これまでの「History」をないがしろにするわけでもなく、かと言ってすがるわけでもない、ちょうど良い温度感で彼らは復活した。願わくはもう一回来日して欲しいということ。その時は絶対に目撃したい。
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