最近、落ち込むことが多く、前向きに考えようとすればするほど、焦りがつのり、 精神的に参りそうになってました。この本を読んで気が楽になりました。
ラッシュアワーやシャンハイ・ヌーン、古くは酔拳などのアクションとコメディが主体だった ジャッキーですが、今作はかなりシリアスな映画となっています。
ジャッキーは香港の敏腕警部チャン。ゲーム感覚で犯罪を行う強盗団の挑戦を自信たっぷりに受けるが、 結果は部下9人を全員惨殺されてしまう。そのショックから酒に溺れ、仕事もままならず、 ひどく落ちぶれ、冒頭シーンにつながります。 その後、新しい相棒を名乗るシウホンという青年が現れ…
仕事も捗り婚約も控えていた姿から一変、酒びたりな落ちぶれ男に転落してしまうジャッキーの 演技がとても印象的です。 ストーリーは、落ちぶれたチャン警部がシウホンの助けでだんだん本来の自分を取り戻していく流れで、 それまでのジャッキー作品のイメージを大きく覆した作品になっています。
また、チャン警部を慕うシウホンには過去に秘密があり、謎めいた登場だったものの、徐々に キャラクターが見えてくる所も今作の魅力であり、もう一人の主人公と言えるでしょう。 ラストも切ないです。
そして、強盗団のリーダーであるジョー・クワンにもスポットが当てられており、父親の虐待と母親の甘やかし、 両親の不仲etc複雑な過去からくる心の闇が描かれ、見ている側も同情させられます。 ある意味三人目の主人公と言える…かも。
全体的にシリアスな映画ですが、ジャッキーアクションも当然あり、 最後は皆から愛されるチャン警部の姿で終わりを迎えるなど、 エンターテイメントとしても見劣りしない出来と言えるでしょう。
とにかく娯楽感覚で見るならこれは最高!映画をたくさん見てきた人からすれば色々意見があるでしょうが自分はもう何回見ても飽きないw見て損は絶対にしません!
昨年9月に再発されたSHM-CDプラケース国内盤は、旧音源であり音圧も音質もイマイチでしたが、限定生産のSHM-CD紙ジャケ国内盤のほうは、日本独自でリマスターしたようで音圧と音質が旧盤よりも良くなっています。メーカーのカタログおよび他社の一部サイトでは、2013年リマスター音源と表記されており、最初は半信半疑でしたが実際にCDプレーヤーで再生してみると明らかに旧音源ではなくリマスター音源です。ちなみに帯にも2013年24bitデシタルリマスター音源と表記されています。おそらくリマスター音源を使用したパッケージは紙ジャケ仕様のみで完売となれば入手不可能となりますし、値段はプラケース盤よりも割高ですがリマスターされていれば話は別です(笑)
1992年にリリースされた国内盤が現在も出回っているようですが単純に値段だけを比較すれば20年ぶりに再発されたSHM-CD盤のほうが安く買えます。これがリマスター音源で復刻されていれば万々歳でしたが当時の旧音源であり☆1個だけマイナス点としました。作品そのものが素晴らしいだけに少し残念な気がしますね。
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