いやはや、これは2枚組でたっぷり楽しめます。コマソンやひょっこりひょうたん島のサンデー先生役は忘れられんなあ。
一家に一枚!ってことで。おススメです。(あ、二枚組だった!)
“元祖コマソンの女王”楠トシエ大全
僕は、昭和20年生まれの68歳です。「美空ひばり」の時代に生きて、どれだけ彼女に助けられたかわかりません。彼女が死んでから、色々な本が出ましたが、この本は、彼女の出演した「映画」を元に細かく彼女の天才と努力振りや、彼女がおかれた環境などを細かく説明しています。今までになかった、画期的な表現方法だと思いました。昨年「美空ひばり13歳のアメリカ公演」の録音がわかり、CDとして発売されましたが、自分の持ち歌は「河童ブギウギ・悲しき口笛」しかなくて、他の歌手の歌をみごとに唄っています。失礼ながら、本人よりも上手く、感情豊かに表現して、音質の悪い会場だったと思いますが、色々な声と強弱を13歳の「美空ひばり」自身が、エコ-のない時代に、こんなに上手く歌っているとは?驚きながら聞きました。ファンに限らずに、彼女のCDを購入されて、「ボタンとリボン」を
英語で歌う「美空ひばり」を堪能してもらいたい!それに「コペカチ-タ」と言うラテン音楽も素晴らしい歌唱力で唄っています。この本を読みながらCDも聞いて欲しい!「アマゾン」で発売されています!最高です!
視聴率も伸びず、世間の評判も今一つであったこのドラマ、元々の発想はあくまでもコメディーであり人情喜劇、言ってしまえばコントであったと思われる。原田泰造が
天海祐希の相手役に選ばれた事も、それを暗に示している。
世間の評判はどうであれ、個人的にはあくまでもシュールなコメディーであった前半は結構好きで、ずっとそのままのノリで最終回まで突っ走れば、傑作を意味する☆5つまではいかないにしろ、良作である☆4つの価値はあったと思う。
まず、キャラクターが良い。
美人で人は良いのに、幸薄く冴えない演歌歌手のまま結構な歳になった大河内ひまわり - 信友幸子は、多くの作品で同性に憧れられるアイコンを演じている
天海祐希には珍しいキャラクターではあるが、流石にこれも魅力的である(むしろ男性の立場からは、頼り無いけど可愛い、女性的な魅力が出ているキャラでは)。
その他も、苛められっ子からひまわりの弟子になった存在感の無い貞子(成海 璃子)、毎回コスプレで登場する子供時代のひまわり(福田麻由子)、なぜか役名がそのままな温水刑事等、中々楽しいキャラクターが揃っている。
毎回ひまわりが大怪我するもすぐに軽症で退院する等、ドリフばりのお約束のオチも楽しい。
ところが、残念な事に視聴率や評判を気にしてテコ入れを行ったのか、後半から妙にシリアス路線になり、勢いを失う。
常に「女王の教室」を引き合いとして意識される運命にあったのかも知れないが、全てのTVドラマが何らかのメッセージやリ
アリティー、社会性を追求する必要は無く(そもそも、「女王の教室」も、根本は刺激ある娯楽を求める視聴者の為のエンターテイメントだったのでは?大げさな音楽や演出から、当方はそう感じていたが)、あくまでもユニークかつ愛らしいキャラクター達を毎回楽しむ、気楽な喜劇だってファンは必ずいるのでは。
女性演歌歌手が思わず被虐待児童を引き取って面倒を見るとか、温泉での歌謡ショーを抜けざるを得なくなったひまわりの代わりに「小ひまわり」なる芸名で代役をする中学生の貞子など、「有り得ない、リ
アリティーが無い」等と言う人達もいただろうが、これはコメディーなんだから。当方はこういうシュールな展開、嫌いではないです。
視聴率や評判に左右されるのはTV界の常ながら、個人的には非常に惜しい作品でした。きっともっと良作になれた。