組み立て方の説明書付きで難なく組み立てられました。
実際に見ると、思っていた以上に
木星っぽいです。
・三脚
付属の三脚は値段から想像できるように安物のカメラ用のものを流用しているため、作りが悪い。
伸ばして使えないことはないが、縮めた状態で机の上などに置いて使ったほうが安定する。
また角度を調節する部分の滑りも悪く、微調整が難しい。これは
分解して油をさしても改善しなかった。
望遠鏡の倍率を上げると対象を視野の中心に入れるのが難しくなるが、慣れれば素早くできるようになってくる。
・望遠鏡
望遠鏡本体の作りは思っていたほど悪くはない。
本体を持つと結構しっかりしていて簡単に壊れそうという感じではない。
ピント合わせの機構も滑らかでガタつきや引っ掛かりは感じられない。
位置合わせに使うファインダースコープの固定が甘く、毎回調整しなおす必要があるが、
一度合わせれば直接ファインダーを触ったりしない限り勝手にズレることはない。
・レンズ
正立レンズは無駄に長くグラグラするし天体を観察するには不要なのであまり使わない。
3倍バローレンズは倍率を上げすぎてしまい付属の接眼レンズでは使い物にならない。無いものと思ったほうがいい。
基本的には15倍と75倍のレンズを単体で切り替えて使うことになる。
・実際に見たもの
月:
15倍 全体像が明るくハッキリ見える(満月だと明るすぎて目に熱を感じるほど)。ひたすらこれだけ見ていても楽しい。
75倍 視野をはみ出すようになる。多少にじむがクレーターがよく観察でき、迫力がある。
木星:
15倍 非常に明るいため白い円にしか見えない。白い点(
衛星)が3つか4つ近くに確認できる。
75倍 条件がよければ2本の茶色い縞模様が見える。悪くてもなんとなく模様があるのは分かる。
土星:
15倍 傾いた小さな楕円。
75倍 条件がよければ環と星の隙間がなんとか見える。悪ければくっついて楕円に見える。
火星:
15倍 赤い点。
75倍 近いときは丸いのが分かる。遠いときは点。
星雲:
小さな星がたくさん集まって見える。
・総評
三脚に癖があるが、4000円弱で買えるものと考えればそれほど悪くないと思う。
しまりのない暗い像でも、実際にレンズを通して自分の目で観察するのは他人の撮った天体写真を見るのとは違った感動があった。