2002年に出た単行本の文庫化。
清水義範さんの旅行エッセイである。
日本各地を訪れ、
銅像と町を観察したもの(ただし、ティムールとサマルカンドの章も)。
伊達政宗と仙台、ヘボンと
横浜、太田道灌と東京、
西郷隆盛と鹿児島など10篇が収められている。
銅像となった人物と、そのゆかりの町との関係を考察しながら旅していくのだが、たとえば鹿児島なら、偉人でありながら反逆者として死んだ西郷を、現在の鹿児島人がどんなふうに受け止めているかを見ていったりする。
文章としては、とぼけた味わいというか、控えめなユーモアが心地よい。
しかし、著者の故郷の名古屋の章がないのが残念。
北海道から沖縄まで各地の日本の
銅像を集めた本。
あんな人やこんな人も
銅像になっているのか〜と、ついニヤけてしまった。
ご当地武将やご当地偉人を一気に知ることができ、歴史ファンなら半日は潰れてしまうのではないでしょうか(笑)
それにしてもこれだけの全国の
銅像の写真を集めるのはすごい!
掲載されている武将は歴史人物がメインだったけど、昭和などの近代〜現代に特化した続編に期待します!