いよいよシリーズも終盤。この年はNTT開局(4月)や、ウーパールーパー(ピンク色の襟巻付山椒魚 7月)フィーバー等、様々な流行がありましたが、ジェット機墜落事故(8月)やイジメ問題深刻化(5月)等、悪いニュースも多々ありました。
そんな1985(昭和60)年ですが、注目すべきエピソードは“#664マイコンがトシさんを撃った!?”でしょう。ラガー刑事の殉職(後釜のデューク刑事参入)等のイベントもありますが、この年は力の入れ具合が違います。(この1985年は、ライバルのフジテレビも刑事ドラマ系列を担当しており、その番組名はズバリ“スケバン刑事”。空前絶後の大ヒットを記録し後にシリーズ化。太陽にほえろ!はスケバン刑事に負けずと豪華俳優陣をゲストに呼んで対抗します。その結果、視聴率低迷を防ぐ事に成功します。この1985年は特番が前年に比べて多く、全47話と若干少なめに思われがちですが、太陽スペシャルを2本用意する等の意気込みの良さに◎。ちなみに、デューク刑事の問題発言が収録されているエピソードも確り収録されており、欠番無しのオールコンプリートに拍手。だが音声のノイズが酷いのは相変わらず、コレばっかりは経年劣化によるものなので、まぁ29年前の古いフィルムなので止むを得ません…)
新人(1985年8月下旬放送分から初登場のデューク刑事。収録は2ヶ月前の1985年6月上旬。デュークとラガーが握手するレアな写真は既に有名でしょう。)が目立ちますが、この年の活躍刑事はズバリ“マイコン”でしょう!(やはり石原良純は◎。1985.1.25OAの#634パブロフの
犬〜1985.12.6OAの#674友よ君が犯人なのか!?までの計8話担当。1985年はマイコンの年と云っても過言ではない。マイコン単体のエピソード時において、例のBGMが鳴ります。マイコンBGM格好良過ぎ!デュークも相当に格好良くてクールですが、やはりマイコンのほうが◎。若干オタッキーなのは御愛嬌。ちなみに、良純さん本人は“鉄道オタク”なので正真正銘のオタッキーです。
血液型はボスこと石原裕次郎さんと同じA型。かなり几帳面ですが、裕次郎さんとは異なりチョット怒りっぽい性格が特徴。お勧めは#634“パブロフの
犬”と#644“太ほSP七曲署全員出動!狙われたコンピューター”、#669“刑事にだって秘密はある”と#674“友よ君が犯人なのか!?”の4つ。ブルースとコンビを組むエピソードの時は、ブルースが殆ど主体となっておりBGMもブルースのテーマが殆ど。(但し#656いじめでは、マイコンが主体になっています。)やはりマイコンは単独活動時が◎。ちなみに、良純さんは神奈川県逗子市出身です。JR横須賀/総武快速線と京急電鉄逗子線が地元という事になります。芸能界デビューは1982年で当時20歳。太陽にほえろ!1985年版の放送時の#634、この放送の10日前に既に誕生日が来ており当時は23歳。良純さんって意外に早生まれだったんですね…)
女性歌手の門倉有希が「プリズムII」というカバーアルバムの中で歌っていた”水鏡”という歌が気に入っていましたが、調べてみたら鈴木一平さんの作詞作曲でした。早速オリジナルが聴きたくなってこのアルバムを購入した次第です。懐かしい時代の綺麗な曲がたくさん収録されており、じっくり聴いています。松山千春さんの声に大変よく似ていますね。
大漢和辞典を作った諸橋轍次と大修館書店の創業者・鈴木一平の物語。映画化された小説「舟を編む」も辞書作りのお話ですが、こちらはノンフィクション。小学校高学年から読める書き方ですが、熱い思いに泣けます。
昔、水鏡をラジオで聞き、とても気に入ったのですが、そのレコード盤(当時)を買わなかったので二度と聞けないと思っていました。その間には、アジアのクラブシンガーやジェロのカバーもCD化されましたが、上手く歌ってはいるものの雰囲気にいまひとつの感じがでなくて満足できませんでした。やはりこの曲は鈴木一平以外では満足できません。それと、このアルバムで他の知らない曲も聴くことができ二重の喜びです。
お色気あり、アクションあり、爆発あり、それでいてどことなくチープな作り。90年代のビデオ映画らしさが存分に堪能できる一品です。一般の映画ファンにはオススメできませんが、そういう人はまず本作を手にすることないと思うので大丈夫でしょう(笑)。