過去の「BEST」(88-98年のベスト)と「BEST 2」(ファン選曲)を凝縮し、それ以降は99年シングル「願いがかなうように」を収録しています。ただ00年代の楽曲は未収録です。よって今作は90年代のLINDBERGの
メジャー曲が、アルバム曲も含め適切に選曲された作品です。
改めて素晴しいバンドだなと教えられたのは、音楽全体がスプラッシュするような瑞々しさです。これに触れるとバンドの活力がすかっと爽やかに身体を駆け抜けます。その源は、快活で且つ切なさも宿す渡瀬氏の明朗な歌声や、どの曲も心地よいメロディとサビを持ったキャッチさでしょうか。今作29曲どれもが光り輝く仕上がりになっており、POPSとして凄い仕事に驚かされました。
例えば私が選びたいのはあえて「もっと愛しあいましょ」「YAH!YAH!YAH!」のかわいい側面です。コンポジションのガーリーなPOPさは、どの時代にも通用する
タッチだと思います。渡瀬氏が本来持つ声のキュートさを一層引き出した楽曲なのです。
そして「every little thing every precious thing」。不思議な希望の歌。こんなに温かく包みこまれ力が湧いてくる歌だとは…。私が久しぶりにLINDBERGを聴きたいと思ったきっかけはこの歌でした。5万人が口ずさみ身体を揺らしながら一人の投手を待つ、あの甲子園球場がこの曲の力に包まれる瞬間は鳥肌もので、その感動的な空気を作ってしまう曲想なんですよね。このうたの先に私たちは勝利や希望が見えてきそうなのです。一方歌詞は幅広いスポーツ選手に投影できる曲ですので、きっとこの国の色々な競技の場面で、アスリートの胸の中で流れているのでしょう。一球一球に気持ちをこめて直球を投げ込む藤川投手もその一人なのです。
そうした感動は渡瀬氏のまっすぐに響き渡る力でこそだと思います。硬質で純度が高くその瞳のようにキラキラした若いエネルギーはしかし切れ味も鋭く、他のどのガールズバンドにもない音色を持っていると思います。これがユニゾンになって増幅した時、至上の心地よさがあるのです。
この本を手にとったキッカケは、7巻の表紙を偶然見かけ、面白そうだな、と感じたからです。試しに1巻。続き気になって2、3巻。そして、7巻まで買わなかったなんて馬鹿!と、反省して4〜7まで一気に!
どんどん面白くなっていきます。世界観もキャラも大好きです。とくに私は
シャークに惚れました!プラモとティルダ姫様かわいい♪
もっと沢山の方に読んで頂きたいです。差し当たり、友達に広めまくります。この本に出会えて良かったです。