私の大好きな、元気をもらいたい時に観る映画のひとつです。何て楽しい素晴らしいエンターティーメント!何て感動的な家族愛。実話を元にした映画なので本当に心が動きます!コルネットを本当に吹いているかのように動く指、今さらながらダニー・ケイの芸の凄さに脱帽です!ルイ・アームストロング本人が自分自身を演じているのも必見!奉仕の精神を持った心優しいダニー・ケイ、人を笑わせるのもそんな一つの現れだったんですね。泣いたり笑ったりしながら観る人たちの心をあったか~くしてくれる・・そんな映画です。
個性的なトランペッターの演奏シーンが満載。必ずしも全曲ではないですが、各楽器がソロを取る演奏形態からすれば、効率的な編集だと思います。
音だけを一生懸命聴いてきた私にとって、リー・モーガンの演奏しているお姿を拝見するだけで涙モノ。演奏に集中しきっているマイルスの表情もいいですね。アート・ファーマーの顔がデカイとか、映像ならではの(無駄な)発見もあります。
この作品は、トランペッターだけでなく、音楽家全てを啓発するでしょう。どの演奏にも、「自由」が溢れています。
ジャズのソロフレーズを音符に書けば陳腐なものですが、人が吹くことによって実に生き生きとしてきます。コルネットだろうがフリューゲルだろうが、はたまたバリサクだろうが関係ないのだと思い知らされます。
演奏者のアンブシュアやフィンガリングを比較研究できる点も好ましいです。
ジャズトランペットの映像資料は現在それほど多く出回っていないのではないでしょうか?さらに本作品のようなオムニバス形式の編集モノとなると、生産がずっと続く保証はまったくありません。入手できるうちに入手しておいたほうが・・・。