「このCDがリリースされた意義」を考えて買った、というのが正直なところです。そう書きますと「意義はあっただけで良曲ではないから星四つのレビュー」と思われそうですが、しばしお付き合いを。
どちらかといえば、これまでのアルバムは「過去に同
タイトルが収録されたCDを持っている層」には若干悩ましいものでした。サウンドリミックスの排除やメドレー処理の無いループ収録という変化はあっても、詰まるところは「同じ曲」です。僅かな変化(本来は喜ぶべきですが)にお金を払う抵抗はありました。
しかし今回は堂々の「初CD化」
タイトルが収録曲の殆どを占めており、わたくしの様なヒネクレ者にも納得の収録内容です! 初収録どころか「存在自体初めて知ったゲーム」が多く、私にはもう、どんなゲーム内容なのか全く分からないモノも沢山あります(笑)。これはひとえに
タイトーというメーカーが80年代から90年代にかけて、いかに多数のゲームを世の中に送り出していたかがよく窺える証明であるといえるでしょう。
ただし、それはこのメーカーのゲームに「お世辞にも、面白くは無いモノが多かった」という「あらわれ」でもあります。昔を知る方々の中には、今回収録のゲームに「あまり良い思い出が無い」という方もいらっしゃるでしょう。ゲーム自体の出来の微妙さもそうですが、当時の
タイトーは全国に沢山のゲームセンターを展開する一方、整備も良くないところも沢山ありましたからね…。整備の悪さで曲も聴こえ辛くなるため、高い音程部分しか聴き取れなかったものも多く「
タイトーゲームの曲って、バブルボブルのような「一部の名曲」を除いてヘンな曲ばっかり」という印象をお持ちの方も多いのではと思います。実際私もそうでした。
ところが今回改めてじっくり聴くと、どのゲームも実に「いい曲だった」のだと驚かされたのです。昔から
タイトーの音楽は、ゲームの
タイトルを見てイメージする曲とは若干ギャップがあるモノが多いのですが、聴きなれるとそれがイイ具合にハマってくるんですよね。そんな
タイトーサウンド(あえてズンタタとは申しません)の味わいをご存知の方ならば星5つです。
このCDは、これまでリリースされていた「超名曲に初収録作品を織り交ぜた内容」とは異なり、今回の
メジャータイトルは「Gダライアス」のみです。それゆえ、まだ「
タイトーサウンド」に不慣れな方に対して「このCDから」ご購入されることは推奨いたしません。そのあたりが冒頭で述べた「星4つ」なり「CDがリリースされた意義で購入した」理由です。是非、以前のCDをお聴きになったうえで当商品の購入をご検討いただければと存じます。(その頃には、きっと
タイトーサウンドに惚れ込んでいただける筈です!)
とはいえ、このCDが「今まで購買された方々へのプレゼント」として企画されたのだとしたら、今回の売り上げ次第では「次」のアルバムも期待できるのではないでしょうか。ホラ、まだ「ガンバスター」とか「ライディングファイト」など、イイ曲が残っていますよね? 今回は「アゲイン」でしたから、次は「リターンズ」と題した
タイトルで如何でしょうか(笑)。
業務用版、というよりもPS版からのほぼ完全な移植、といった方が正確でしょう。
業務用版ではリアルタイムのポリゴンで表現されていたオープニングデモが、
PS板同様にプレレン
ダリングCGのムービーに差し替わっているくらいですから。
というより、PSのエミュレータを起動してからPSのデータを走らせてる感じでした。
3Dカード必須となっていましたから、業務・PSとは異なり、
DirectXで画質が向上するかと期待しましたが、まんまPS互換基板の画像でした。
PC版の特典として解像度を高く設定することが出来ますが、
それでもやはり画質は先述の通りです。
ただ、ゲーム中においては処理が高速で、処理落ちを起こすことは、
私がやった限りではありませんでした。
正確には、時々早すぎる、とも思えます。
隕石群なんかももの凄く高速で突っ込んできますし
PC版を買うことのメリットは、ストレスのたまらないプレイを楽しめる、
という点ではないかと感じました。
ゲーム性そのものの移植は完全だと思います。
ボス戦は攻撃パターンと安全地帯を何度も死んで憶える事でクリアできますし。
しかしそれでも私には難しいですが。
カウンターもそう簡単には撃てませんでしたし。
アーケード版を極めた人向けだと思います。