この3年で
エジプトで民主化革命が2度起きた。最初はムバラクを追放し、2度目はムスリム同胞団を追放した。どちらもタハリール広場に集まったデモ隊が主導しているが、最終的には軍部の了解なしには転覆はありえなかった。青年運動、宗教勢力、そして黒幕にいる軍という三者を軸に、
エジプトのこの2年の複雑な政局の解説を本書は試みている。
エジプトは過去30年、ムバラクが強固な独裁体制を敷いていた。第四次中東戦争で功績を上げて大統領への道を手繰り寄せたことから、「ムバラクが軍部を完全に掌握している」と理解していた人もいるのではないか。私もそう思い、軍部がムバラクの意に反することはないと見ていた。しかし、
エジプト革命では軍部がムバラクの意に反してデモを容認し、遂には辞任を促す。空軍出身のムバラクと陸軍には、実は微妙な溝があった。ムバラクは自分の政権で諜報機関と警察を重用したことが背景にあるようだ。また、軍出身でない自身の次男に政権を禅譲しようとしたことが、王制打倒以降の大統領を輩出し、自分たちを「国家の根幹」と自負する軍の離反を招いたと著者は見ている。
エジプトにおいて、軍部は絶大な権威と権力を持つ。アラブの組織では珍しいことに縁故を排した実力主義であり、政治的にも中立を貫く。その一方で、政府系企業、県知事、省庁の次官ポストの多くは軍OBの指定席だという。文民統制や軍批判は
エジプトではタブーだ。ムバラク後、選挙で政権を取った同胞団系のムルシー大統領は、長年軍トップを務めた国防相を解任し、文民統制を画策するなど軍の権力を切り崩そうとしていた。同胞団のイスラム統制色の強い新憲法に不満を爆発させて、青年たちはデモを起こした訳だが、「青年の声でやむなく」という形でムバラクや同胞団政権を排除した軍もまた、排除を望んでいた。
著者は、問題があるとはいえ、選挙で成立した合法的な政権を軍が排除し、市民もそれを望むのは、民主主義として間違っているのではないか、と懸念している。多数決に我慢できず、クーデターで熱狂のうちに、軍の意を借り政権を転覆させることが常態化し、軍に政権を託してしまうのは危うい。「ムバラク対青年」「同胞団対青年」のように見えた
エジプトの政変は、実は軍が動かしている、という見立てはユニークだった。
年表があるのはいいが、聞いたことのない登場人物・団体がやたら出てくる。相関図がほしい。アラビア語の発音が難しいのは重々承知だが、日本のメディアでは、シシまたはシーシーとされる国防相が本書では「スィースィー」になっていて、まあこれも仕方ないが。ともかく、危険にもかかわらず、デモ最中のタハリール広場に赴くなど現地報告も多い。情勢を丹念に調べていることが分かる。メディアやネットコラムレベルでは、到底ここまで深い内容は追い切れないと思う。そして、
エジプト情勢を読む時、軍の動向という重要な視座を与えてくれる。理解は難しいが、関心があればチャレンジする価値のある本だ。
実写版「十戒」では「チャールトン・ヘストン」なる白人がモーゼを演じていたが、このアニメでのモーゼはちゃんとした「有色人種」として描かれている・・・(これはどうしようもない事実だ。ちなみにイエス・キリストも黄色人種だし・・・)聖書では彼ら預言者達は皆、「セム」系黄色人種の末裔達だといわれています。良かった点は何と言っても「音楽」! 映画の至る所で流れる曲はすべての場面においてマッチしています!つまり「ミュージカル」風に上手く まとまっているという事ですね。 難点を挙げるとすれば、最初にモーゼの前に現れる「神」が、やたら「高圧的」な態度をとっていた事。これは「作り手」の「神と人間に対する関係」をそのまま潜在意識として映画に投影してしまったのでしょうね・・・
もう一回観るべきかと思っています。
ピラミッドは実は
エジプトだけではなかったこと。そして、大変な大事なメッセージが今地球に生きている人類に贈られているのだと
思えました。さて、どう行動しましょうか?
この本から分かることは、
・
エジプトの神話(ページ数少な目)
・著者の旅行記 (ページ数少し多め)
・古代
エジプトの神々の紹介 (ページ数少な目)
・古代
エジプトの歴代の全員のファラオの紹介(ページ数多め)
・古代
エジプトの遺跡を発見した人達(ページ数まぁまぁ)
内容がとても細かく記されており、ほんの中身は写真などは使われていません。イラストのみですが、とてもユニークに書いてありますので
笑い入りの上にいい勉強にもなるかと思います。
細かく書いてありますので、それほど興味のない方には少し難しいかも知れません。
人気PCゲームの移植。今回は
エジプトを舞台に世界に迫る
危機の中、奔走するララの視点でゲームが進む、といった感じ。
前作3が難しかったせいか全体的に難易度が下がっています。
広大なマップ、スケールと緊張感のあるストーリー。
より個性が出たNPC。
今回は特にエネミーの攻略が面白いと思います。
このシリーズはPC版、DC版と比較すると、グラフィック描画が荒く
見づらいです。やはり目で足場を探す要素が大きいゲームと
しては残念。
ゲーム自体は(バイオハザードのようなシステムとは異なり)
高低差のある広い3D空間を多彩なアクションや乗り物を操って
謎解きしながら進んで行くのは従来通り。
尚、背景が動き回りますので、3D酔いする方は購入には
慎重になられた方が良いかと存じます。