もっと安いベスト盤が他にも何枚かありますが、ファッツ・ドミノは本当に良い曲が多いので(特に1955〜62年頃までにかけてはシングルB面は勿論の事、アルバムにしか収録されていない様な曲にも名曲が多いしこのテのジャンルにありがちな傾向として、同じ様な曲ばっかり聴かされるという事もありません)最低でもこの位のボリュームは必要です。その中でもこのベストは選曲も良く、コストパフォーマンスが一番高いCDだと思います。(私自身は色々と買ってしまい最初から4枚組とか8枚組みを買っておけば良かったと後悔してますが)
そして、このCDの最大の聴き所は「Honey Chile」です!何と最初から最後まで1コードで押し切るという力技です(ボ・ディドリーもやってますが)。しかし不思議と1コードという事を感じさせないという、これぞファッツ・ドミノの底力!
そしてI'm Ready!ビートルズのI saw her standing thereはリズム面でこの曲に影響を受けたんじゃないかな。
また、あまり語られる事はないがサウンドが意外とカッコイイんですよ!この頃の音楽としてはかなりドラムの音が大きいです。特にSo long,Blue monday,Im walkingなんかはかなりの迫力です!
あと、誰がロックンロールの生みの親かという議論が良くされてますが、私はファッツ・ドミノだと思います。よく生みの親とか言われてる人達はみんな1955年に出てきてますが、この人はその5年前からビートの効いたブルース調の曲をやってますからねえ!
最後にこれだけ言わせて下さい「チャック・ベリー、リトル・リチャードの次はファッツ・ドミノを聴け!」
日本での知名度は、かなり低いがアメリカではプレスリーと同じぐらい人気があった50年代に活躍したロックンロール歌手、ファッツドミノのグレーテストヒッツ。ブギウギピアノに乗せて歌われる陽気なR&Bナンバーは古き良きニューオリンズを感じさせてくれるだけでなく、ファッツドミノの人柄さえも伝わってくるものがある。リトルリチャードみたいなテンションの高さはないが、
バラードからジャンプブルースまでニューオリンズ特有の陽気でまったりとしたグルーブを堪能することができ心が温まる。ドクタージョンが好きな人はもちろん、ビートルズやビーチボーイズが好きな人にもおすすめ。
この作品は自他共に認める
ジャズ好きで、かつて『バード』の監督もつとめたクリント・イーストウッドがメガホンをとっています。
イーストウッド監督が劇場公開を許可しなかったといういわくつきの作品。
作品の内容は、ブルースをルーツとする黒人音楽の歴史を紹介。
ホスト役はもちろんイーストウッド自身。
かなり私的に楽しんでいるようで、デューク・エリントンやファッツ・ドミノなどの大御所ピアノマンのお相手をしています。
しかし見所はやはり先日帰らぬ人となってしまった、この作品の主役ともいえるレイ・チャールズです。
晩年のレイの姿をたっぷりと見ることができます。
昔のフィルムもなかなかイイ状態で残っており、鑑賞していてすごく心地いい作品。
ブラック・ミュージック好きな方に特にオススメです。