弱冠26歳でカンヌ新人監督賞を受賞した劇場映画第一作目。
映画技法としてはかなり未熟な点もあるが、その込められたその想いがじわじわと伝わってくる秀作。
吉野の山村に住む高校生みちると、その父母と祖母、父の姉の息子、が主な登場人物で、
物語は考え込むような複雑な心理劇ではなく、意外に素直に入り込める。
ただ、何気ない台詞を少しでも聞き逃すと、人物の関係や物語の結節点がやや分かり難くくなる。
この点がこの映画を見るときのポイントになるのかもしれない。
最新作「殯の森」の主演女優・尾野真千知子が演じる高校生みちるが初々しく、父親役の
國村
隼も寡黙で孤独な人生を生きる父親を的確に演じている。
素人の俳優が中心になっているため、よく見るとぎこちなく見えるシーンも多々あるが、
そもそも河瀬監督は俳優に「上手く演じさせる」というスタンスを採っていないので、
それが解ればこの映画に対する見方はすっかり変わる。
訓練や演出の追い込みによって役者の演技を引き出すのではなく、その瞬間のリ
アリティー
を最大限に抽出しようとする直感的な意思を感じさせるタイプの監督なので、ふっと表れる
その場の空気を非常に大切にしている、ということが映像からも伝わってくる。
そういう意味で河瀬監督は、細部を丁寧に作り込む現実的な技巧派ではなく、いわば
「映像の向こう側」にあるものの比重が大きく、独自の世界を持っていることが分かる。
映像は「目に見える世界」がすべてだが、観客はそれぞれの心の
スクリーンに
その映画を写し換えて見ている。
それぞれの人の想いが投影されることによって、ようやく映画は完成する。
映画の時間は観た人の中でそれからも続いていく。
自分にとっていい映画とはそういうものではないだろうか。
今市子さんの作品は、「
文鳥様…」「百鬼…」ほか、愛読しておりましたから、Amazonさんでみつけて、深い意味もなく、レビューも読まずに、2冊(「萌え」と「萌え2」)購入してしまいました。
私はノン気っていうんですか?ごく普通の主婦なので、届いて、ページをめくったら、2、3日は置いときっ放しでした。
が、ちょっとずつ読んでみたら、いけないものを少しだけ覗いた気分になりました。
映画やドラマのそのシーン(どんなシーン?)にスポットを当ててたりして、そういう意味じゃなくても、「その映画、面白そう、観てみたい」と思ったり。
アシスタントの方々やお友達との会話も、「萌え」というよりコメディみたいで笑えて、なんだ、はじめ警戒していたのが馬鹿みたい、と思いました。
その世界には入らないと今も思いますが「3」が出たら、買うと思います。
私はADSL回線でLinuxサーバを動かしはじめたんですが、一通りの設定とかをして、これからセキュリティ対策とかを考えないけないなぁ、と思ってた時に、ちょうどこの本をみかけました。TCP/IPとか詳しく知らなかったんですけど、そのへんの基礎についても解説されていて、勉強になりました。あと注釈がいいですねww でも、電車の中で読んでたらニヤニヤしてしまって、恥ずかしい思いをしました。