確実に進化した「カドゥケウス」というイメージだった。
今作では、まず難易度が選べるようになった。難易度ごとにやりなおすのではなく、どれかの難易度でやれば、違う難易度で同じステージを選べるようになる。初心者の方はイージーから始めて、気に行った、得意な手術を高難易度でクリアしていく、という遊び方が楽しめるので、自分的には高印象だった。
まずびっくりしたのが、なんといっても術式の多さ!同じ術式が全くないほどに増えていて、特にギルス以外の術式の多さに驚いた。前半戦は主にギルス以外の手術や、ギルス後遺症などの手術が主になる。
後半、徐々にギルス戦になってくるわけだが、このあたりから難易度が跳ね上がってくる。特にギルス三連戦は何のイジメかと思うぐらいに難しかった。最後の一瞬のミス、超執刀のタイミングをミスったあの瞬間はトラウマ……。
とはいえ、クリアできなければEASYでやれば問題ないわけだけれども。
ストーリーとしては、前作主人公・月森とアンジュを中心に、外人
外科医・アデルなどを交えて進行していく。前作のようなアツさはないものの、月森自身の精神的未熟さを再び突きつけられたりなど、特にマンネリは感じなくて良い感じだった。
ちょっと問題かなーと思っていたイラストレーターの変更だが、すぐに気にならなくなった。アデル女かと思ったけどサ……。
ただひとつだけ気になったのは、今回はエピソード選択制なので、最初から物語をやり直す時に鼻につくという印象があった。ちょっと鬱陶しい。あと、シナリオはやはり前作が大前提なので、やっていないとよくわからないかと思われる。どうせなので、今作の前に前作をやってみると良いだろう。
ともあれ全体的には拘りを持って創られたという印象の良作。前作「カドゥケウス」が好きならば、やらない手はないだろう。