原題でエアポート79と書いているのに日本公開年に合わせて80と謳う邦題がステキ。
エアポートシリーズの4作目にして最終作。なんでこれで終わったのかは見れば分る。
今回はお馴染みのジョージケネディに加え、機長がアランドロン、客室乗務員がシルビ
アクリステルとコンコルドに合わせてお
フランス仕様。しかし見ているだけで墜落しそうなメンツだ。
コンコルドが執拗に墜落させられそうになるというサスペンス色の強い作品だが、超音速で飛んでいるコンコルドのコクピットの窓をまるで風呂場の窓のごとくガラっと開けて、そこから手を出して発煙筒を打つという爆笑シーンが本作のハイライトである。何で超音速機の窓が開くんだ・・・・。窓開けた時点で機体木端微塵だと思うが。
で、散々な目に合ったのにまた同じ客が乗り込んできて再出発。その後山に墜落していきなりエンド。実際のコンコルドの運命を予見したかのようである。
70年代の映画ファンにとっては「エアポート」シリーズには思い入れがありますが、「コンピューターグラフィックに頼らないミニチュア(しかもブルー
スクリーン)」での特撮がチープで、かなり痛いです。「大空港」「'75」「'77」でオール・スター・キャストで頑張ったこのシリーズも、今回は凄いんだか、凄くないんだか、よくわからないキャスティング・・・アラン・ドロンに「エマニュエル夫人」のシルビア・クリステル、「タワーリング・インフェルノ」で泣く演技しかしてないスーザン・ブレイクリーと、グラスタワーの宣伝部長役だったロバート・ワグナーが恋人という設定。また「華麗な
探偵ピート&マック」でロバート・ワグナーとコンビを組んでいたエディ・アルバートが大して重要じゃない役で登場。今は亡きコンコルドをフィーチャーした映画としては貴重かも。良くも悪くも、70年代的映画の最後の作品。