映画化などで三浦しをんと言う作家がやっとこさ気になるようになり、これも今更三浦しをん著「シュミじゃないんだ」にてこの漫画が紹介されていたのを読んだのをきっかけに、購入しました。 今まで知らなかったのが悔しいですが、BLと言うジャンルは長年門外漢だったので初心者中の初心者で、今更感はご容赦頂きたい。 画家:日比谷勇気×雑誌編集者:土谷昇の恋愛を描いた物語。 高校時代に恋人同士だった二人が社会人になって再会して、再び恋をする。言葉にしてしまうと単純ですが、奥深い漫画です。 画家の仕事や編集の仕事がちらほら見える、大人の恋愛モノと言うところが流石です。 それなりの年齢になった二人の、それなりに色々あったすったもんだが感慨深く、もうずっとこの二人見守っていたいなあと思います。 「千の花」「美しく燃える森」と続いていますが、まだまだ読み足りない気持ちです。 読むのが遅くなってしまいましたが、BLは後から手に入らなくなる事も多いので、入手出来て本当に良かったと思います。
このシリーズは何となく退屈しのぎで纏めて買ったのですが〜とんでもない掘り出し物でした! 三冊の間が、いや各話其々の間がかなり空いているようで〜絵の線が段々硬くなっているのが少々残念なのですが、時の変遷はどの作家でも宿命なので仕方ありませんね。。。 昇と勇気、二人の立場が其々の話で替わって描出されたりしてますが… どのエピソードも淡々と日常の暮らしの中です。しかし二人の心の琴線が漏れでてくる… 凄い濃い話はないのですが、「三の橋」の絵なんかもう〜勇気のちょっとした作業のこだわりが、そのよれよれの古い絵の事情を解き明かしてゆく…何とも余韻が静かに響いてゆくのです。 依田さんの絵は可愛い顔してるし、背景も書き込まれている訳ではありませんが…作者の心の豊かさ、展開の広さが、この三部作には滲み出ていて読後感がとても残響未だ止まず〜っていうとこです。 地味な活動に思えますが、出来ればこのシリーズ、これからも二人の生き方を書き続けて欲しいです! それにしてもこの「千の花」、最後のが手に出来て良かった…です!
「真夜中を駆けぬける」三冊目。この本が出ると聞いてからずいぶん時間が過ぎた。そうこうするうち掲載誌が休刊し、全プレが宙に浮いたままでどうなるかと思っていたが、めでたく出版され全プレも応募可能になった。先行送付の小冊子を読んだが(「駅から五分」と「夢を見るヒマもない」のみ収録)、とても出来がいいので応募券を持っている人は忘れず応募されたらいいと思う。同じ本の応募券二枚でも(他の二冊の応募券がなくても)応募は可能だ。締め切りは2010年12月31日。
そんないろいろを吹き飛ばすくらい面白かった。無事に本になって本当によかった。 青い屏風の前に置かれた金繕いの白い皿は、ようやく日の目を見たこの本のようでもあり、主人公たちのようでもある。そんなふうに美しいものがたくさん散りばめられた作品だ。
全編にわたって綴られる歌詞、歌唱、メロディは力感ときらめきと、そして時に切なく響いてきます。パワフルでありながらも、女性ロック系歌手にありがちなヒステリックさがない、素朴ささえ感じる伸びやかな、唯一無二とも言える声に魅了されます。僕にとってはすべてがもう『好き』といえる“どストライク”なアーティストだったのに、3枚のアルバムを残して表舞台から消えてしまったのは残念で仕方ないです。なぜこの人が、この才能がもっと認められなかったのかが不思議でなりません。個人的には5や6が鳥肌モノ!名曲『満月』のエンディングは圧巻です。
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