いかにもキングの短編らしい作品3つを、一匹の
猫の絡めながら話を紡いでいくオムニバス映画。これといって凄い点もなく、これといって悪い点もなく、まずまず楽しめる映画だと思います。きっと、自分が小学生の頃だったら、夢中になって見てた気がする。
音楽に使われているシンセの曲がキース・エマーソンみたいで、僕のプログレ魂を擽った。こないだ観た「エルム街の悪夢」の音楽もエマーソンっぽかった。というより、80年代はこんな感じのシンセ音楽が流行っていただけかも(笑)。
今やアメリカを代表する感動ベストセラー作家状態のキングだが、本作は昔のキングってこんなんだったよねーと裏キングというか本来の読み捨てホラー作家としての素質が味わえるオムニバス作品。監督は才能がないのに何故かキングの当時のお気に入りだった凡才ルイスティーグ!まさにテレ東でお昼から放送するのにふさわしい何の変哲もないB級に仕上がっている。何の期待もせずに見ればそれなりに退屈はしないだろう。キング版世にも奇妙な物語。