私は個人的に
カラヤンの魔笛はあまり好きではないですが、あえて言及しておきますと、
カラヤンはライヴを除く正規のレコーディングで2つの魔笛を遺しています。1980年の
ベルリン・フィルとの録音はデジタル録音のためすこし生々しい感じがしますし、歌手の歌い方も、後年の
カラヤンの録音にみられる「丁寧すぎる」感じがします。しかしこのウィーン・フィルとの録音は、音楽の流れと歌手の歌い方が自然で1980年の録音に比べて聴き易いです。
数ある
モーツァルトの
アリア集の中、どれを選ぼうかと迷ったら、これを選んで間違いはない。
ヴァン・ダム、アグネス・バルツァ、トマス・アレンなど、有名歌手に加え、オケもネヴィル・マリナーの指揮だもの、満足です。
もし何か不満を挙げるとしたら、これを聞いた後にもっと聞きたくなるということ。
コシ・ファン・トゥッテのたった二曲を入れるなら、フィガロやドン・ジョヴァンニをもっと聞かせて欲しい!と思わずにはいれらない。
曲目は知っていて買ったのだから、文句を言うのは間違いかもしれないけれど…79分があっと言う間に思える一枚。