読んだ後、すぐに居酒屋に行きたくなった。私自身はよく知らない作家だが、居酒屋小説の王道を行っているように思う。
設定がいい。8人がけのカウンターと小上がりに卓が2つの小さなお店。そこを取り仕切るのは、早いうちに両親を亡くした薄幸の姉妹。名前は美音と馨。姉の美音は苦労を乗り越えたしっかり者で、料理名人の父の味を受け継ぐ。細かいところに気が回りながらも、やや頑固で、口も悪い。それぞれの客の好みや背景まで考えながら、毎日、気の利いた肴でもてなす。
お店に集うのは、誠実に毎日を生きているが、それぞれに悩みを抱える市井の人たち。お店の美味しい肴を食べて、美音と話をする中で客は癒され、そして美音も救われていく。
この後、美音はどうなるのか? 本編ではあまり出番がなかった馨は? 美音と一元客の要の関係は? そしてこのお店はどうなるのか?
居酒屋小説において大切なのは、料理の描写力だと思う。この著者はそれが秀逸である。続編を期待したい。
健さん演じる兆治はもちろん最高です。物静かで男気があり、人に対する情に溢れています。そんな兆治を慕って幼馴染や以前働いていた会社の同僚たちが毎夜訪れ、小さいながらもいつも賑わう居酒屋「兆治」。その人達それぞれに小さなドラマがあり、日々柵(しがらみ)の中で生きている姿を見せられ、形や時代が違えど、今の自分に重なり合わせてみたりすると、物悲しくもあり、癒されもし・・・。
で、兆治の柵は昔愛し合っていた幼馴染のさよ(大原麗子)のこと。お互いが愛しあっていたにも関わらず、敢て2人の意思で別れ別れになり、お互いに家庭を築くが心のどこかで「後悔」の念が・・・。その思いを一層強めるさよの心がどんどん壊れてしまい・・・。
兆治がようやくさよを見つけ出し、さよが握り締めていた2人写真。涙しますね。さよ役の大原麗子さんは哀しい女が似合いますね。引き込まれました。逆に兆治の女房役の加藤登紀子さんはちょっと??的な配役でした。凄く台詞にも情感があっていいんですが、健さんの妻、大原麗子さんとの恋敵的な役柄からすると??でしたね。ただ主題歌「時代遅れの酒場」は最高です。
見る人みなさんカワイイと大好評です。 ただ、徳利とお猪口の色が 猫の色と似ているので、右側の 猫が持っている徳利が分かりずらい。 配色がはっきりしているとよかったかな。
食堂の厨房の床は、油汚れで、普通の靴や運動靴だと2か月もたないくらいで、水がしみて、穴が開いてしまいます。 でも、この靴は油に強い靴底なので、長持ちして、とてもいいですよ。値段も安かったですし、実際のサイズが大きめなので、ワンサイズ小さめくらいで大丈夫ですよ。
パソコン上の画像より、ちょっと見た目が悪い感じがします。残念。
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