主人公があのような行き過ぎたような行為をしていることを「偽善的」「独善的」と単純に切り捨てていいのでしょうか。彼女のあのような行為は自身ののっぴきならない過去と若さゆえの理想とに突き動かされたものです。そこには「普遍的善」も「独善」も、「善」も「偽善」もありません。
確かに彼女は理想を求めるが故に本来であれば医者としてあるまじき行為をしています。でもそれが今の精一杯の彼女なのです。
ヒロインの行動を外の世界から批判するのは簡単です。しかし、この社会問題とも言える小児医療の現実を扱ったこの作品からも、「人間の物語」を読み深めるべきなのではないでしょうか。
すごく身近に感じる話です。
主人公に絡む美女達も魅力的で、それぞれキャラが立っていて面白かったです。
主人公が奥さんに「一君」と呼ばれているのがすごく羨ましかったなあ。そして、メガネの素敵なその奥さんに惚れちゃいました!
島根の
弁護士や緋が走るもいいですが、これは隠れた(?)名作です。
あおき先生のファンなら、抑えておくべきですよ。