兵が一人ひとり、一人分の人間の働きをします。この陣形は突撃が強い、などという設定はなく、「陣の形」そのものが戦いに関わるのは斬新です。また、武将各々の能力差は「政治力」「統率力」「戦闘能力」などと分かれており、それのみで武将の特徴をあらわしています。
信長の野望シリーズに見られるような「武将固有の特殊技」などの、ゲームとしての面白みは増加させてくれてもリ
アリティを損なわせてしまうような要素は削られ、それが実戦シミュレータといって良いほどの質を出しています。
外国製のゲームだからか、掛け声や武将の顔の絵、また武将説明などはおかしなところが多々ありますし、また武将の能力値の設定も偏見がひどかったりします(丹羽長秀や鳥居元忠らは特におかしい)。それに関しては知識不足かとも思われます。
もうひとつ注意ですが、画面の質は悪いです。
でも、一番現実に近いいわゆる戦国物のゲームは今のところこれではないかと思います。やり始めてみると非常に面白いですので、買うことをお勧めします。
デモをやってみました。戦術面に注目しており外人さんが作っただけあって後期武士の美学(美しい集団戦法・戦場における指揮官の戦死)の再現に専念した作品だと思います。映画「天と地と」などに影響されたのでしょうか。リアルタイムですので劣勢になっても陣形の再構築や予備隊の増援などで再起を図れるようです。意外とはまるかもしれません。光栄シリーズで言えば「決戦」のような感じです。
惜しいところは武将やユニットが粗雑です、逆に光栄さんは武将像を美化しすぎていてリアルではありませんが。突撃の掛け声なども外人さんが発声しているようでやや厳しいようです。戦術にこだわるなら内通や暗殺もあって良いかもしれません。いずれにせよ少し斬新に感じました。
ご存知の如く、「烈火武者頑駄無」の金型流用キットであり、信玄用兜の前立て、旗指物の棹、暴留のランナーが付属し、成型色が変えられてます。
なのに、しっかり
武田信玄してるのは、さすがと言うか何と言うか…。
烈火武者頑駄無のパーツもランナー構成上付属し、烈火武者頑駄無に関しても取説で触れているので、そちらに塗装するのも面白いです。
三国伝には及びませんが、武者烈伝シリーズのギミックも優秀なので、それなりに満足は得られると思います。