ハマープロダクションホラー映画第一弾記念するべき作品。B級映画と呼ばれていたが、実は一級品であります。アメリカは、プライドが高くユニバーサル映画のイギリス版リメークとして、コケ落としたが、真実は違うのである。 配給元のユニバーサル映画会社は当時TVブームで倒産寸前でした。が、この作品により、フランケンシュタイン及びドラキュラシリーズは、クリストファー・リー、ピーター・カッシングのコンビにより、大ヒット、ユニバーサル映画会社は蘇りました。オリジナル以上の恐怖を提供出来たのである。この作品は、人間の心の弱さ、高慢さを一体の人造人間という形で表現している。本質的に怖いのである。CGではなく、手作りの結晶です。一度は見る価値あり。
死んだ
犬を生き返らせる実験に成功したフランケンシュタインは次に死体をつなぎあわせ人造人間を作ろうとするのですが…。古い作品なので最近のホラー映画のように残酷で血が飛び散ったりすることもないですし蘇った怪物が人を殺すシーンも画面に映りません。怪物が包帯を取って顔を見せるところはなかなかいいんですがその後の暴れ方がちょっと地味です。だから物足りない人いると思いますが重厚なセットと美しい撮影がなかなかいいムードだしてると思います。スプラッター描写が少ない代わりにフランケンシュタインは人造人間用の脳を手に入れるため恩師の教授を家に招いて殺したり、妊娠したと言って結婚をせまる使用人の女を怪物に殺させたりかなり凶悪なのでホラー映画としてそんなに悪い作品ではないと思います。ただし怪物の最後があっけないのがちょっと物足りないです。
伊福部昭氏が作曲した東宝映画作品「銀嶺の果て」(1947年)から「お吟さま」(1978年)までのメイン
タイトル曲や代表曲が含まれたCD2枚組です。それ以降の「ゴジラVSキングギドラ」等のサントラは含まれておりません。
しかし全55曲のボリュームと24ページ白黒解説書で税別3689円は満足です。いつもながら高島幹雄氏の手堅い構成。マニアが困らないようにMナンバー付の親切さ。解説書巻末には伊福部昭氏が関わった東宝映画作品リストも。
本商品のように全集ものではないダイジェストは入門編的商品と思われがちですが、古い作品も多いのでここで収録されている楽曲が聴ける東宝映画全てを完観するのはよほどのマニアでないと難しいかも知れませんので、私は単純にありがたいです。特に東宝がゴジラ含む特撮作品のマーチャンダイズにあまり熱心でないように思われますので。
思わぬ曲が思わぬ別作品で使われていることを知って嬉しくなるのもこの手の商品の嬉しいところ。「銀嶺の果て」のメインテーマが「空の大怪獣ラドン」追撃のテーマだったり、「忠臣蔵」討入の音楽が「ゴジラ」につながるものだったり。
個人的には、有名な
タイトル曲を除き上記「ラドン」追撃のテーマ(M15)、「地球防衛軍」マーカライトファープ(M17)、「宇宙大戦争」マーチ(M32)などが演奏の荒さや音質のイマイチさを凌駕する素晴らしさだと思います。
1997年発売の商品ですので中々入手し難いかも知れませんので、気が付いたときには買っておいたほうがいいかも。