~ この映画、出演者二人が本当のカップルという事があって、実生活の反映であると思われがちだが、果たして額面通りに受け取っていいかというと疑問である。
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シャルロット・ゲンズブールは、その有名な父(セルジュ・ゲンズブール)と母(ジェーン・バーキン)の間に生まれ、小さな時からマスコミと大衆の目に晒されて育った人間である。そういう意味に於いても、彼女は生まれながらに女優だった訳で、映画の中で違う自分を演じる事ぐらい雑作も無い筈だ。
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さて、本当だったら映画の内容そのものについて語るべきだが、あまりに陳腐な
フランス特有の低予算映画なので、多くを語れない。それにしてもシャルロットはもう少し映画を選ぶべきではないか?いくら彼の映画だからといって、それだけの理由で出るのは危険だと思われる。
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やはりシャルロット出演の最高傑作は「セメントガーデン」では無いだろうか?縁故関連を重視して出演するなら「セメントガーデン」を監督したアンドリュー・バーキンの作品に出るべきでは。アンドリューは、母(ジェーン)の実の弟なのだから。~